令和2年 11月定例会 - 12月3日

◆二嶋宣人議員
   皆様こんにちは。自由民主党岡山市議団の二嶋宣人です。
 さて,先ほどもお話がありましたけれども,第15回マニフェスト大賞。浦上議長をはじめとする岡山市議会が優秀躍進賞ということで,本当にうれしく思っているところであります。この喜びを今日傍聴に来られている皆さん,市民の皆さんと分かち合いたいと思っているところであります。これを機に一議員として心新たに今議会もしっかりと頑張っていきたいなと思いますので,よろしくお願いいたします。
 それでは,質問に入らせていただきます。
 大きい1,岡山県との連携の在り方について。
 先月,大阪市を廃止して4特別区を設置する大阪都構想の住民投票が実施され,反対多数で否決されました。政令市の廃止が住民サービスの充実や二重行政の解消につながるという主張は退けられたことになりますが,街頭インタビューを見ていると,現状が変わることへの不安を口にされる方も多かったように感じています。
 一方で,大阪都構想が人口減少や少子・高齢化社会等を見据えた今後の都市の在り方に着眼したものであるとすれば,岡山市にとっても有意な議論であったのではないかと思っています。大阪で繰り広げられた議論を整理しながら,本市が目指すべき将来像に着眼し,その中で岡山県との連携をどのように考え,進めていくのか,幾つか質問させていただきます。
 1,このたびの大阪都構想の住民投票の結果について,市長の率直な感想をお聞かせください。
 2,大森市長就任直後の本議会で県との連携や二重行政の課題について質問させていただきましたが,市長から県知事との信頼関係の重要性を強調され,非効率的になるケースもあり得るとの見解も示されました。2期目の就任から3年過ぎ,来年には市長選挙を迎えるわけですが,県と市の二重行政について改めてどのような御認識かお尋ねします。
 3,政令市には固有の財源と国と協議できる権限があり,一方で政令指定都市市長会が提唱した特別自治市は二重行政の解消,住民サービスの充実等に有効とされています。昨今の大規模災害や新型コロナウイルス感染拡大など,広域的な対策の必要性がむしろ大事になっているように感じますが,市長の特別自治市への御所見をお聞かせください。
 4,第30次地方制度調査会の答申の中で,都道府県の事務のうち,都道府県から指定都市への事務移譲に比べ財源移譲が遅れているとの指摘がありますが,実態をお聞かせください。
 大きい2,新型コロナウイルス感染拡大防止対策と経済の両立について。
 9月,10月にかけて一部の業種は持ち直し傾向にあるものの,全体としては新型コロナウイルスの影響により企業の業績は依然として大変厳しい状況が続いています。中でも航空や鉄道等の運輸業,観光業は,国のGo Toキャンペーンなどにより幾分改善傾向にあるものの,第3波とも言える感染拡大により一進一退の状況が続いています。ワクチンの開発時期などにもよるとは思いますが,海外からの旅行者の訪日を含め,完全回復までは3年程度かかるとの厳しい見方もあります。
 そこで,現状の把握と課題整理を行い,今後の戦略を考える上で幾つか質問させていただきます。
 1,新型コロナウイルス感染拡大による市内企業の解雇や雇い止めの状況について,把握している範囲でお示しください。また,現在の有効求人倍率もお示しください。
 2,企業業績は,業種によって若干のばらつきはあるものの大変厳しい状況にあると報じられています。とりわけ飲食業,宿泊業,小売・流通業,運輸交通の落ち込みが大きいとされていますが,当局の分析状況をお示しください。
 3,新型コロナウイルス感染拡大に対しこれまで講じてきた雇用対策や事業者支援について,分析状況をお示しください。
 4,観光客数,宿泊数,消費額などについて,感染拡大前との比較で減少幅をお示しください。
 5,コンベンションの開催件数も大きな打撃を受けていると聞いていますが,開催件数,参加人員数などについて,感染拡大前との比較で減少幅をお示しください。
 6,大規模なコンベンションなどの場合,コロナウイルス収束後もリモート会議を組み合わせたハイブリッド型コンベンションなどを試行する動きがあると聞いていますが,実施状況,運営する上での課題等を含め,当局の御認識をお尋ねします。
 7,国や自治体の観光施策も何らかの軌道修正が迫られてくると思います。先が見えない厳しい状況ですが,ウィズコロナ,アフターコロナも見据えて民間企業は動き出しています。例えば気軽に参加できるオンラインバスツアーは,リアルツアーに比べ,若い層や個人旅行派だった参加者が増えているそうです。そのほか,オーダーメード型団体ツアーやオンライン宿泊等も人気だそうです。デジタル技術やAIなどの活用により,これまでとは違う独創性や新たな付加価値を創出していかなければならないと思うところですが,御所見をお聞かせください。
 8,商店街が企画したイベント等を支援するGo To商店街が各地で本格的に始動しています。本市では表町商店街連盟等が採択されていますが,今事業は商店街,商工会,行政等が連携を図り,継続的,安定的な商店街のビジネスモデルをつくり上げるいいチャンスだと考えます。市の支援を含め,御所見をお聞かせください。
 9,リゾート地や観光地など,ふだんとは違う場所で働きながら休暇を過ごすワーケーションは,関係人口の創出や地域ブランディング,移住などの効果,メリットから注目されています。ワーケーション推進に向けた方針をどのようにお考えですか。
 10,アーティストのコンサートも軒並み中止となる中で,最近では無観客配信ライブが行われ,会場のキャパ以上の参加が可能となり,多くの方が視聴され,注目を浴びています。無観客配信ライブは限られたスペースでも可能です。これを機にB'zやサザンなどビッグアーティストが本市で無観客ライブ映像を作り上げる会場として誘致することは,まちの魅力発信,新たな付加価値につながると考えます。御所見をお聞かせください。
 11,沿道飲食店等を支援する緊急措置として,道路の一部を飲食や商品販売に活用できるテラス営業が実施されています。多くの事業者,団体の参加を期待していますが,まだ参加者は限定的です。まちのにぎわい再生のため,多くの飲食店等が活用しやすい本格的なルールづくりを早期に期待するところですが,現時点で見えてきた課題と今後の方針をお示しください。
 12,新型コロナウイルス感染者との接触を通知するアプリCOCOAの活用が推進される中で,福岡市では,子どもと高齢者がCOCOAに登録すれば自己負担1,000円でインフルエンザ予防接種を受けることができ,アプリ利用拡大の周知活動を図っています。大切なのは,より多くの人にアプリを入れていただき,感染拡大防止につなげることです。例えばPayPayによるポイント還元キャンペーンなど,需要を喚起しながらCOCOAの登録拡大を図る工夫は有効と考えます。COCOAの登録状況を踏まえ,御所見をお聞かせください。
 13,先月,本庁舎内でアルコール関連問題啓発週間パネル展が開催されていました。そこで関係団体のNPO法人おかやまたけのこ会の方とお話しする機会がありましたが,ステイホームによるアルコール依存症の相談が増えているとのことです。コロナ禍におけるアルコール依存症に陥る可能性はあると推察しますが,現状をどのように把握されていますか。また,新しい生活様式におけるアルコール依存症対策をどのようにお考えですか。
 大きい3,多子世帯,多胎児世帯への支援の充実について。
 昨年の出生数が90万人を初めて割り込み,86万ショックと呼ばれたことは記憶に新しいところですが,今年も新型コロナウイルスの影響で出生数が大幅に減少する見通しであると言われています。コロナ禍に限らず,出産を控える理由としては金銭的な不安もありますが,核家族化による子育ての孤独化への不安も大きく,実際2人目や3人目を出産し,上のお子さんが小さいときに頼るところや助けてくれる人がいないという切実な声をよくお聞きします。
 そこで質問させていただきます。
 1,本市における多子世帯への支援策について,経済的支援以外に子育て家庭の家事や育児をサポートする人的支援が必要と考えますが,御所見をお聞かせください。
 2,さらに大変なケースとして双子,三つ子の多胎児世帯が考えられますが,支援策が必要ではないでしょうか。
 大きい4,桃太郎線LRT化について。
 現在,基本計画の策定が進められています。そこで新駅の設置を検討する中で,足守駅を国道429号線に移設する計画案が示されましたが,移設案は見送られました。新駅が4か所から5か所となり,所要時間の増加を最小限とするため,行き違い施設の設置が必要となり,その行き違い施設の設置には一定の直線距離の確保,高架等への設置が移設案では物理的に困難というのが当局の見解でした。
 そこで質問させていただきます。
 1,新型コロナウイルスの影響で3月から3者での対面協議が実施できていない状況ですが,今後の見通しをお示しください。
 2,足守駅移設案に至るまでの経緯を確認させてください。
 3,足守駅に行き違い施設を設置することで,どの程度時間短縮が図れるのでしょうか。
 4,物理的に難しいと言われる移設案場所での行き違い施設を,足守駅以外の駅に設置することで所要時間の増加の最小限化は図れないものでしょうか。全体の行き違い施設の設置計画案を踏まえ,お聞かせください。
 5,建設技術は日進月歩であり,高架等への行き違い施設の設置におけるコスト削減の工夫も可能と考えられますが,御所見をお聞かせください。
 以上をもちまして1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手)
   
○松田安義副議長
   当局の答弁を求めます。
   
◎大森雅夫市長
   それでは,二嶋議員の質問にお答えいたします。
 私は,大阪都構想に関して一連の質問にお答えいたします。
 まず,大阪都構想,今回で2回目の住民投票だったわけですが,私としては大都市問題を議論するに当たって,非常に大きな意義のあるものだったと思っております。投票したのは大阪市民の方であります。私,直接大阪市民の方とお話をしたことはございませんから報道ベースの話で判断いたしますと,まず全体として二重行政を排除していく,こういう方向性について否定的な方というのはあまりおられませんでした。ただ,大阪市がなくなるのは寂しい,また自分たちが受ける住民サービス,そういったものが大阪市がなくなることによって縮小されるのではないかというような疑問,不安を持っておられる方が多かった気がします。そこからいくと,やはりこの大阪市の権限を大阪府に渡すというのは,そもそも我々が従来からずっと考えている地方分権の流れには逆行するんではないかと。二重行政を排除するのはいい。しかしながら,大阪市の権限を大阪府に持っていく,そこはちょっと違うんではないか。私は,そういうふうに2回の結果を見ているところであります。
 二重行政の話は,たしか従来から二嶋議員,私は2回か3回答えさせていただいたと思います。今の段階では連携が必要だ,そしてただ非効率な面がある。確かに申し上げた記憶があります。そこは変わっていません。ただ,今回やっぱり特に感じたのは,新型コロナウイルスで,こういう未曽有の危機が生じたときに,例えばこの岡山市内の経済対策をどうするかというところでなかなか難しい面が,ちょっと表現を悩みましたけど,難しい面があったなと。これは政令指定都市である岡山市が一元的に対応したほうが,私は市民経済にとってプラスだったんではないかなと思うわけであります。
 特別自治市の所見ですが,11月の頭だったと思いますけども,政令指定都市の市長会議が行われました。林会長とも1対1で少し話をさせていただきました。全体としてこの特別自治市は進めるべきだという考えの下,政令市は一致していこうということになったわけであります。やはり今申し上げたように,住民に最も身近な市において地方が行う事務を一元的に担う特別自治市の実現が望ましいと思います。
 ただ,今度は大阪都構想が否決されて広域行政に係る部分をどうするかという議論が大阪府と大阪市の間で行われていると報道されております。確かに広域的な視点が必要な分野というのもあると思います。災害救助法を皆さん方は覚えておられると思いますが,これは従来は広域的な視点が必要だということで都道府県が行う事務でありました。しかしながら,政令市,70万人以上の都市,この生命,財産を扱う我々としては,ぜひとも早く,実態が分かっているから救助しやすい我々にやらせてほしいということを申し上げて,広域的な面──例えば病院なんかが岡山市にそろっていますよね。それを他の都市の災害に遭われた方を収容しないというんであれば,それは大変なことになります。そういった調整はやった上で我々は救助実施市になったわけであります。この特別自治市になるに当たっても,こういう広域的な面については県と調整していかなければならないと思っているところであります。
 この特別自治市に関していくと,これからどういう道筋で動いていくかは我々も承知しておりません。市長会議ではこういう政令市の市長としてまとまって行動しようと議論がなされていますが,私はぜひ議会の皆さん方も,各党の皆さん方も御議論をお願いしたいなと思っている次第であります。
 最後に,財源移譲が遅れている。これは今の特別自治市とは関係なく政令市ですよね。それはもう事実でありまして,大都市特例事務に係る税制上の措置不足ということで,20市合計で経費約3,900億円,税制上の措置約1,500億円で不足しております。ぜひこの点も政令市として,私も国会の各党に申し上げたことはございます。ぜひとも各会派の皆さん方,国に対してお話をいただければと思っております。
 以上です。
   
◎福井貴弘保健福祉局長
    2番目の新型コロナウイルス感染拡大防止対策と経済の両立についての項,接触アプリのCOCOAの登録状況を踏まえた所見についてです。
 厚生労働省によりますと,11月30日時点で全国で約2,084万件ダウンロードされております。岡山市内におけるダウンロード数は不明ですが,これまでの周知に加え,例えば大学やおやこクラブなどを通じ個別に働きかけを行っていくとともに,他部局とも連携し,登録者を増やしていけるよう検討してまいりたいと思っております。
 次に,アルコール依存の現状,新しい生活様式における依存症対策についてです。
 岡山市依存症相談支援センターへのアルコール依存の電話相談件数を見ると,今年1月から11月までの対前年同期比では大きな変化は見られておりません。今後とも市のホームページやアルコール依存相談カードなどで適度な飲酒の周知啓発を行うとともに,関係機関とも連携しながら市民の健康維持を図ってまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◎赤坂隆産業観光局長
    同じ項で,まず新型コロナウイルス感染症に起因する市内企業の解雇や雇い止めの状況,現在の有効求人倍率についてですが,市内企業の解雇,雇い止めの状況は非公表のため把握はしておりませんが,県内企業における解雇,雇い止めをされた者は,厚生労働省の集計によりますと,11月20日現在1,028人となっております。有効求人倍率につきまして,令和2年10月はハローワーク岡山管内で1.47倍,ハローワーク西大寺管内で1.34倍となっております。
 次に,企業業績の分析状況についてですが,岡山県が実施しております新型コロナウイルス感染症に係る売上げに関するアンケート調査によると,市内事業者の9月の売上げが対前年比50%以上減少している業種は,宿泊業が50%と最も高く,建設業が28.6%,サービス業が21.3%,情報通信業が13.3%,飲食業が12.5%となるなど,依然として幅広い業種で売上減少の状況が続いております。このうち特に影響が大きい宿泊業につきましては,宴会場を有しているシティホテルでは結婚式の延期や宴会利用の減少などにより売上げが大きく減少していると聞いております。また,ビジネスホテルについては,宿泊料金の値下げ等により客室の稼働率は回復傾向にある施設でも売上げは減少しているところがあり,11月よりGo Toトラベルについてビジネス利用が除外になったことや利用の多かった大阪でのGo Toトラベルの自粛等による影響も出始めていると聞いております。
 次に,雇用対策や事業者支援の分析状況についてですが,雇用対策では,国における雇用調整助成金の特例措置の実施等により,解雇,雇い止めを防止する効果が大きかったものと認識しております。本市では今年度,合同企業説明会を2回開催し,今後オンラインでの合同企業説明会も開催予定です。
 事業者支援では,事業継続支援金など3本の支援策や2度の消費喚起策等を実施しております。中でも事業継続支援金は,当初想定の1万8,500件を上回る約2万2,000件の申請をいただいております。想定事業者数を上回った理由としましては,新型コロナウイルス感染症の影響がほぼ全業種に及ぶ甚大なものであったことなどが考えられます。また,8月に実施した第1弾の消費喚起策では,約35.7億円の消費という大きな消費効果があったものと考えております。
 次に,観光客数,宿泊者数,消費額などの感染拡大前との比較についてですが,岡山城天守閣の入場者数は,4月が前年比6.4%,5月は臨時休館のため前年比0%,直近では9月が61.5%,10月が50.9%となっております。宿泊については,宿泊旅行統計では市内の宿泊施設の客室稼働率は,前年5月78.6%の稼働に対し今年5月は18.1%で約60ポイントの減少,9月については前年の稼働率75.1%に対し今年50.5%で約25ポイントの減少となっております。消費額については把握しておりませんが,ヒアリングによると落ち込んでいると聞いております。
 次に,コンベンションの開催件数,参加人員数などの感染拡大前との比較についてですが,コンベンションにおける新型コロナウイルス感染症の影響は,令和2年2月からキャンセルや延期が見られ,4月から7月までのコンベンション開催件数はゼロ件でしたが,8月からは徐々に実施されてきております。この間,令和2年2月から10月までのコンベンション開催件数は31件,参加人数は1万223人となっており,前年同期間では開催件数227件,参加人数12万5,192人でしたので,開催件数で89%,参加人数で92%の減少となっております。
 次に,ハイブリッド型コンベンションの実施状況,運営する上での課題等についてですが,岡山市では7月に全国に先駆けてハイブリッドコンベンションの見本市を開催し,その様子を動画配信サイトで配信するとともに,開催ノウハウを蓄積してきました。おかやま観光コンベンション協会の調査によると,令和2年度のハイブリッドコンベンションの開催件数は現在までで7件となっております。ハイブリッドコンベンションは今後も増加すると見込まれておりますが,主催者側の負担が大きいこと,通信環境など開催環境の整備が課題として聞いており,岡山市の開催ノウハウや充実した開催環境の提示により主催者の満足度の向上とコンベンション誘致につなげてまいりたいと考えております。
 次に,デジタル技術やAIなどの活用により,独創性や新たな付加価値を創出する必要があると思うが所見をについてですが,観光面におけるデジタル技術の導入は,オンラインによる様々な発信やVR,ARの活用,観光案内への活用,ビッグデータによるマーケティングなどにより,新たな観光の提案やコンテンツの魅力アップ,効果的なプロモーションへとつながるものと考えております。今後新しい観光ニーズや環境の変化に伴い,デジタル技術やAIをどのように活用できるのかを民間の動向も視野に入れながら検討してまいりたいと考えております。
 次に,Go To商店街についての御質問ですが,Go To商店街の事業は,オンラインの活用を含めたイベントの実施や地域のよさの再発見を促すようなプロモーション制作などにより,地域に活気を取り戻していくことを通じて商店街の活性化につなげることを目的としております。本市としましては,今回の取組が一過性で終わることなく,その成果を今後の継続的な取組につなげられるよう,他地域における先進的な取組等の情報を共有するなどとともに,本市の商店街支援制度,個性創出事業や今年度創設した商店街サポートアイデア協働事業などの活用等により支援してまいりたいと考えております。
 次に,ワーケーションについての御質問ですが,ワーケーションは新しい観光と働き方の形,移住促進,企業誘致などに効果があると言われておりますが,ウィズコロナ,アフターコロナ期においてどこまで広がりを見せるのか,岡山市の持つポテンシャルに合致するのか,どのような対策が必要になるのかについて,それぞれの側面から今後研究してまいりたいと考えております。
 最後に,ビッグアーティストによる無観客ライブ映像を作り上げる会場としての誘致についての御質問ですが,本市ではこれまで参画する岡山県フィルムコミッション連絡協議会において映画等のロケ地を誘致し,岡山市の観光の魅力発信につなげてまいりました。これからも幅広くロケ誘致をする中で,無観客ライブ誘致についても情報提供してまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◎林恭生都市整備局長
    同じ項,テラス営業についてお答えいたします。
 今回の道路占用の緩和措置は,新型コロナウイルス感染症対策の緊急措置として,当初は11月末まで,現在は年度末までの期間限定で行っております。課題としては,一時的であることから,事業者の方がテーブル等を準備する設備投資をためらったのではないか,またこの緩和措置を知らない方がまだいらっしゃるのではないかなどが考えられます。
 令和2年5月ににぎわいのある道路空間を構築するため道路法が改正され,区域を指定することで同様のテラス営業ができる新たな制度,歩行者利便増進道路の制度ができました。今後はこの制度の目的に沿って継続的に事業が行えるよう,占用期間の設定,占用主体の要件,指定する区域や指定の方法等,参加しやすいものとなるよう検討してまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◎福井貴弘保健福祉局長
    3番目の多子世帯,多胎児世帯への支援の充実についての項,多胎児世帯への支援策が必要ではについてです。
 国において多胎妊産婦支援の拡充が示されており,妊婦健診費用の追加補助などが検討されています。また,全ての妊婦を対象に,心身のケアや育児のサポート等を行う産後ケアの対象期間が産後4か月から1年に延長されており,本市においても対応を検討しているところです。
 以上です。
   
◎近藤康彦岡山っ子育成局子育て支援担当局長
    同じ項,多子・多胎世帯への家事・育児支援についてのお尋ねです。
 現在,本市において5歳以下の子どもが3人以上いる多子世帯は642世帯です。核家族化や子育ての孤立化が進む現在,年の離れていない幼い子どもを何人も育てる大変さは容易に想像できます。本市としましては,国において新たな支援制度の動きがない状況ではありますが,実態把握を含めて,どういう支援が可能か検討してまいりたいと考えております。
 一方,多胎児は毎年50組程度生まれており,妊娠から出産後まで母親の身体的負担が大きい上に,未熟児で生まれた子どもの入院期間が長くなる場合が多い状況です。本年度,国の補助メニューに多胎児支援が新設されたことを受け,来年度からの制度活用に向け,検討しているところです。
 以上です。
   
◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長
    桃太郎線LRT化についての項,まず3者協議の今後の見通しです。
 桃太郎線LRT化については,11月下旬に岡山市,総社市,JR西日本の3者での対面協議を再開したところです。新型コロナウイルス感染症の拡大によって収入が大きく減少しているJR西日本から現状について具体の話を伺いながら,基本計画の策定に向け3者で協議を進めてまいりたいと考えております。
 次に,足守駅移設案に至るまでの経緯についてです。
 平成30年4月の3者合意においては岡山市内の新駅は4か所を想定しておりましたが,その後沿線や周辺の人口集積地をカバーするなどの考え方に基づき検討した結果,5か所設置することといたしました。あわせて足守駅については,沿線だけでなく足守地域など国道429号沿いに広く分布する周辺の人口集積地をカバーする駅であり,周辺からのアクセス性向上を図る必要があると考え,平成30年12月からの地元との意見交換会において,足守川の東側に移設する案をお示ししました。
 次に,足守駅に行き違い施設を設置することでどの程度時間短縮が図れるのか,行き違い施設を足守駅以外の駅に設置することで所要時間の増加の最小限化を図れないかというお尋ねです。
 足守駅に行き違い施設を設置することで,岡山駅から総社駅までの所要時間を10分以上短縮できると見込んでおります。桃太郎線は単線であるため,新駅設置による所要時間の増加を最小限とするためには行き違い施設を効果的に配置する必要があり,検討を行った結果,足守駅に行き違い施設を設置することとしたものです。
 最後に,高架等への行き違い施設設置におけるコスト削減の工夫についてです。
 桃太郎線LRT化については,電化,低床車両の導入,併用軌道区間などに多くの費用が必要であることから,できるだけ現在の施設を活用するなど,全体事業費を抑える工夫が必要です。高架等への行き違い施設の設置は,新たな橋梁等の整備を伴うため,事業費が大幅に増加すると考えております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
    それでは,再質問に入らせていただきます。
 市長,御答弁ありがとうございました。市長に御答弁をいただいた二重行政等々について,市長にまた質問させていただけたらなと思うわけですけれども,早速なんですけれども,その二重行政そのもの,また二重行政となり得るものの内容について,大森市長と県知事との間でこれまでどういったやり取り,すり合わせができているのかどうか,また認識ですよね,一致しているのかどうか,そこのあたりについてあわせてお聞かせいただけませんか。
   
◎大森雅夫市長
    二重行政について,総論というよりは各論ではいろいろと話をしています。岡山の空港南の産業団地とかおかやまマラソンみたいなものは,お互いフィフティー・フィフティーでやっていこうということで役割分担を明確にしながらうまく動いているとは思っています。岡山城と後楽園についても,以前は烏城灯源郷,幻想庭園の開始日時が違っていたりしたんですけれど,そこは連携してやっていると。ただ,やっぱり一つの組織がやるのとはちょっと違うという感じは私もあります。よりそれらを深化していかなければならないと思っております。
 今後,特別自治市を政令市としてやっていく上で,当然ながらこれは知事会としても対応をどうするかという議論も出てくると思います。政府,国会のほうもどういう動きになってくるかということもあるんですけれども,我々としては少なくとも制度ができるまでは一つ一つの事象について市民,県民にとって使い勝手のいい役所でなければならないと思っています。そういう意味でこれからも努力していきたいと思います。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございました。
 これまでも平成25年,平成26年,この県との連携の在り方について質問させていただきまして,当初市長は二重行政というものはないといいますか,そういったものはなかなかあり得ないかなと。その後は,場合によっては非効率的となり得るものも,箱物も含めて,そういったこともあり得るのではないかといった御答弁がありました。今回,いわゆる経済対策として,多分コロナ対策の件でかなりいろいろと,市長も言葉を迷っていましたけど,苦労されているのだろうなということは感じました。
 今テレビ等々を見てみて,全国的に飲食店の時短営業であったりとかGo Toトラベル・イートの見直し等について,私もメディア,テレビを通しての感覚ではありますけれども,国と都道府県の権限が非常に何か曖昧な部分があって,言い方が適切かどうかは分からないんですけれども,責任のなすり合いになっているように感じているわけであります。その影響をやっぱりもろに受けるのが我々の基礎自治体であって,その住民サービス等の停滞につながりかねないということに関しては懸念しているところであります。
 先ほど特別自治市の話もありましたし,これは当然法改正等々も必要であるわけであります。今二重行政の話をさせていただいていますけれども,ひょっとすると市民からするとこの二重行政というものが問題ではなくて,先ほど市長も触れられたように,住民に身近なこの基礎自治体が迅速に効果的に対策を講じることができる仕組みであったりとか制度が必要ではないかということが市民にとっての関心事ではないかなと思うわけでありますけれども,そこのあたりについてもう一度整理したい意味で市長から御答弁をいただけたらと思います。
   
◎大森雅夫市長
    全くおっしゃるとおりです。二重行政というのは,どちらかというと行政サイドから見た言葉であります。ただ,市民の立場から見ると,市役所そして県庁から様々な似たような制度であったりするものが生まれてくる。どうすればいいかよく分からない。タイミングも変わってくる。そういったことをできるだけ排除していく。私は,市民にとって何が最も重要なのかという視点で捉えるべきだと思っています。午前中,林議員から幸福度という言葉がありましたけれども,私は,そういう市民の毎日の生活にとって何が重要かという視点から考えると,一元化したほうが分かりやすいと思っている次第であります。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
    ありがとうございました。
 先日,我々の団の成本団長が政令指定都市の自民党の会に出まして,そうしたところでも特別自治市の話が出まして,ぜひそういった広域的なことも含めて,県との連携を図りつつも市の強みを増していく。そういった意味ではこの特別自治市というのは有効であるということで,我々の団というか党としてもしっかりとそこはバックアップしていきたいなと思いますので,行政の立場からトップの市長としてもぜひよろしくお願いしたいと思います。
 新型コロナウイルス感染拡大防止対策と経済の両立についてお尋ねさせていただきました。赤坂局長,ありがとうございました。若干数字が,早口だったのでちょっと聞き取れなかった部分があったわけでありますけれども,解雇や雇い止め,実は6月議会で聞いたときには186人ということで,その後1,000人近く増えてきていると。業種別の状況によると宿泊業がかなり厳しい状況ではあるものの,私も厚労省のデータを見させていただきましたけれども,その中でもとりわけ目を引くのが,私が意識していた飲食とか宿泊業というよりもむしろ製造業がかなりトップに来ているといった状況であります。このあたりについての市の現状を局としてどのように把握されているのか,まずお聞かせください。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   業種別に関しては,雇い止めというところとは逆に,例えば求人倍率というところの側面で見ますと,やはり業種によって大きな開きがあります。例えば製造業に関しては,工業会ともお話をしましたけれども,一時休業,少し実働日数を減らしたりとかという工夫をしながらも,雇用のほうについては維持しているというような御意見が多くありましたので,岡山市内ではそこまでは大きく影響が出てないんではないかなという具合に思っております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございます。
 とはいえど国の雇用調整助成金も来年2月末まで延長されましたけれども,そこのあたりも踏まえて,しかし国も永劫続けていくわけにもいきませんので,そこのあたり市としてどういったことに取り組んでいかなければならないのか,ソフト面も含めてしっかりと検討していっていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
 コンベンション開催であったりハイブリッド型コンベンションについてお尋ねさせていただきました。運営する上での課題としてコスト面の増加といった課題を挙げられたと思いますけれども,本市の優位性をさらに高めていくといった対策も検討中とのことであります。じゃあどのような対策を視野に入れて,今後そのコスト面の削減も含めて本市として取り組んでいくのか,そのあたりのお考えがあればお聞かせいただけませんか。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   コンベンション,特にハイブリッドにつきましては,今回新たな取組ということなのでいろいろと試行錯誤しながらではありますが,特にWi−Fi環境,その通信環境については増強するというようなことで今検討させていただいております。ただ,コンベンションはリモートになりながらも,最終的にはやはり顔と顔を突き合わせてのフェース・ツー・フェースのところも必要だという認識も持たれていますので,そこら辺を両方踏まえた上で岡山市としても営業活動,あるいは今まで培ったノウハウを生かしながら誘致活動に努めてまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   観光におけるデジタル技術やAIについても質問させていただきました。この新型コロナウイルスの影響によって観光形態の工夫が間違いなく求められてくる中で,この観光デジタル化においては先ほど民間の動きも注視しながらということでありますけれども,質問の中でも触れさせていただきましたオンラインバスツアー等の環境整備であったり,民間が取り組むこういったものに対しての組織,人材など,こういった官民連携のさらなる強化が今後ポイントになってくるんだろうなと思うわけであります。そこのあたりについて,改めてもう一回御所見をお聞かせいただけませんか。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   AIもそうですけれども,特にVRとかARについては現地でも,例えば昔の姿を見られるとかというようなことでも使えますし,そういうような活用というのはどんどん技術が進んでおります。そちらについては,今までもその事業者とも話をさせていただいているところでもあります。また,AIについては例えばパーソナルな旅行の在り方についてもいろんな提案ができるというようなこともお聞きしていますので,そこら辺も少しアンテナを張りながら,活用についても今後検討してまいりたいと思っております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ぜひそこも含めてしっかりと連携を取っていっていただきたいと思います。
 ワーケーションについてお尋ねしました。ワーケーションに適している職業の一つにIT関連が挙げられると思うわけでありますけれども,先ほども触れましたけれども,今後間違いなくデジタル化が進んでいく中で,デジタル人材の育成は重要と考えます。例えばこういったワーケーションで来ていただいた方々にプロボノやボランティアなどといった企業や学校,コワーキングスペースなどに訪れてもらって,一時的とはいえ多様な人材と交流を図ることは,本市がデジタル化を進める上での人材の育成に有効と考えますが,そういった取組は考えられませんか。
   
◎赤坂隆産業観光局長
   ワーケーションに関しましては,おっしゃるとおりIT・デジタル関係の方,企業などが多分親和性が高いと考えております。岡山市としましては,今年度からそのIT・デジタルコンテンツ産業等の誘致について補助制度を実施しておりまして,また市内でもデジタル関係の専門学校なんかも多数ありますので,その親和性をさらに深めて企業誘致を図るということを岡山市としても考えております。その中でワーケーションで県外から来られる方,企業もそうですけれども,そのスキルアップのためにはその方たちとの交流というのが各企業同士の活性化にもつながるという具合に私たちも思っており,それに伴う人材の育成にもつながるんではないかと考えております。今後その活性化するための策といいますか施策については考えてまいりたいと考えております。
   
◆二嶋宣人議員
   時間もちょっと限られておりますので,テラス営業。
 局長,ありがとうございました。私は答弁を聞いていて,来年度からこの歩行者利便増進道路として使いやすくなる策を探っていきますよといった答弁だったと思いますけれども,今実証実験といいますか事業をやられているところを見させていただいて,特に歩道2.5メートル,また商店街3.5メートル以上の歩行空間の確保というのがこの事業に当たっては足かせになっているんじゃないのかなと肌感覚で感じているわけであります。そこのあたりの御所見をお聞かせください。
   
◎林恭生都市整備局長
   このテラス営業なんですけども,今回の道路占用基準の緩和措置というのは,コロナ禍にあって密を避けるために入店を控えるような方がいらっしゃるんで,店舗の前の歩道の一部を割いて屋外で飲食したり弁当を販売できるようにするスペースをつくったという緊急の取組だと思っています。歩道の幅員については,そもそも交通量等を計測する中で決定しています。今現在コロナのこともあって歩行者の量は減っているのかもしれませんけれども,今以上に歩道を狭くすると,想定より今狭くなっていますので,今後交通に支障が出たりする可能性もあるし,そもそも歩行者同士が密になってしまうような状況をつくるのは今は避けるべきじゃないかなと考えております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   支障もあるということでありますけれども,当然主体となるのは民間でありますので,そこのあたりもしっかりとルールづくりへ向けて今後話し合っていっていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
 最後,桃太郎線のLRT化について触れさせていただきました。この足守駅の移設案の件でありますけれども,今回当局が示された物理的に難しいと言われる点は,移設案を示す前に想定できたことであって,検討できたことではなかったかと私自身は強く思っているわけであります。その点では,局長,厳しい言い方かもしれませんけれども,当局の検討不足が否めなかったと感じてなりませんけれども,このあたりについての,局長,御所見をお聞かせください。
   
◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長
   LRT化については,地域の皆様にとって便利で使いやすいものとしなければならないと考えております。当時は移設によって利便性が向上すると考え,地元にお示ししたものです。一方で,駅の位置が変わることによって従前よりも駅から遠くなる方々もいらっしゃることから,できるだけ早く地元にお示しし,議論を始める必要があると考え,新駅設置案とともに足守駅の移設案についても地元との意見交換会でお示ししたものです。その後,行き違い施設の設置のため足守駅を現在の位置のままとすることとしたことは,移設を期待していた方々に対して申し訳ないと考えておりますが,駅の位置にかかわらず,桃太郎線の利便性の向上を図っていくことが重要と考えており,今後足守駅周辺の整備について地域の方々の意見を聞きながらしっかりと検討してまいりたいと考えております。
   
◆二嶋宣人議員
   1つ,じゃあ確認させてください。
 この移設案を巡って,7月には当局が地元に説明会に入りましたと。その際には本格決定ではありませんとの説明から間もなく,この10月3日,10日,地域説明会に入ったときには物理的に難しい,決定事項ですのでどうかその辺御了承くださいと内容が一変したと伺っていますけれども,その点についてはどうしてですか。
   
◎平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長
   現在LRT化につきましては基本計画を策定しているところでありまして,全てのことが決まっているわけではありません。そういった中でそういった説明をしたんだろうと思いますけれども,御意見を聞きながらさらに検討を重ねた結果,物理的に移設することは困難と判断して,地元へお邪魔したときに最後これで御理解いただきたいという話をしたんだと思います。
   
◆二嶋宣人議員
   その物理的に示された理由が理由になってないから,地域の方々は何でなんだろうということを言われているわけであります。そもそもやっぱりしっかりと検討してない段階でこの移設案を発表したことがミステークなんですよ。何はともあれ今回の件を見させていただいていて,市と地域住民の方々との意思疎通が一様にしてなされていなかったように感じてなりません。所要時間の短縮であったりコスト面など,足守駅を移設しない場合と移設した場合をしっかりと比較する。そのためのデータがきちんと示されていない段階で正式に発表するというのは公正公平さに欠けると思います。
 市長ね,これ今回この移設案に関しては地域の方々に一度幅広く示されているんですよ。当然JRと検討していく中での変更というのもあり得るでしょうけれども,今日も来られていますけれども,この桃太郎線のLRT化は沿線地域の住民の方々にとって特に百年の計とも言うべき本当に大きな事業で,夢があふれているんです。この新駅を巡って,この足守駅周辺の地域の方々であったり,また移設案を示した周辺地域の地域の方々に禍根を残さないためにも,フラットに誰が見ても理解できるデータをしっかりとそろえて,様々な視点で意見集約を行って,何よりも,市長言われましたけれども,地域の利便性の向上を図る上で何がベストなんかということを十分な情報提供と整理をお願いしたいと思っているわけであります。これまでの一連の流れも,市長,理解されていると思いますし,この議会……。
 すいませんでした,もういいです。
   
◎大森雅夫市長
   この前,足守駅の移設に関して地元の方も来られました。そこでお話を伺いました。御迷惑をかけたことに関しては申し訳なく思っているところであります。
 私のこのLRTに関する見解というのは──今朝,吉本議員からもバスの話がありました。今回も質問をざっと見させていただくと,やっぱりバスの問題を多くの方が心配されております。なぜなのかというと,やっぱりこのLRTもバスも公共交通として各地域と地域を結んでいくものであり,今後の必要性を皆さん方が痛感しているからこういう質問があるんだろうと思っている次第であります。そういう面から公共交通に力を入れていかなきゃならないときですが,LRTに関していくと,やっぱりコロナウイルスの関係がJR西日本に相当数,どうも経営に影響を与えているという話がございます。ようやく11月の末から議論も再開できたところでありますけれども,まだ方向性自体が見えてない。でも,私としては,このLRTは本当に必要だろうと思って前に進めていきたいと思っております。
 そういう中で今回,二嶋議員いわく十分検討ができてないまま出されたんではないかと。もう少し本当は反省すべき点があることは事実で,先ほど申し訳ないと申し上げたと思いますけれども,ただ私ね,これからの様々な議論の中で,これは総社市も絡んでいます,JR西日本も絡んでいます,こういう中でがちがちになってこれしか動けないというところで住民の方に話を提供するというのもいかがなものかなと思うわけであります。住民の方にもいろんな御意見があると思います。だから,そこはあまり固まってしまうよりも,いろんな意見を聞ける,こういう場でやっていくこと,こういったことが重要だという側面もあるんだろうと思います。いろいろ検討しながら最適な形でこれから出すように担当のほうにもお話をし,議論していきたいと思っています。
 よろしくお願いします。