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改めまして,皆様こんにちは。
そして,傍聴席の皆様方,本日は大変お忙しい中,またお暑い中,お越しいただきましたことに対しまして,心より感謝をしお礼を申し上げるところでございます。(拍手)
ことしの4月10日,岡山市が政令指定都市になりまして初めての岡山市議会議員選挙,北区より初当選をさせていただきました政隆会の二嶋宣人と申します。
今回の選挙で私は,岡山市の未来のために真実を貫く,そう市民の皆様方に訴えさせていただきました。私が信じる真実とは,命を守り,道理にかなった人生は必ず報われる。つまり一生懸命働いている人,一生懸命子育てをしている人,そして何よりも一生懸命生きている人が全うに報われる真実,その真実をあかしにするために,私はこの人生を政治にささげたい,そう強く決意したわけでございます。
議員といたしまして,私自身がかけ橋となり,市民の皆様の力を結集し,不安が希望に変わり,希望がさらなる夢を生むことが実証できるよう頑張ってまいります。そして,何よりも正々堂々と真っ正面から岡山市の未来のためになると実感できる市政づくりに緊張感と集中力を持って頑張ってまいりますので,どうぞよろしくお願いをいたします。
また,議会の先輩である市議会議員の皆様,そして高谷市長を初めとする当局の皆様方,御指導のほどどうぞよろしくお願いをいたします。
今回,私の初めての個人質問となります。私の後援会活動,選挙活動を通して市民の皆様方に訴えてまいりましたこと,また私に直接寄せられた声を中心に質問させていただきます。
私が掲げました岡山市の未来づくりのための幾つかのテーマ,今回は命が輝く教育・子育て,命をつなぐ医療や福祉,そして命を生かすまちづくりの順にお尋ねさせていただきます。
大きなテーマ1,命が輝く教育・子育て。
(1)働く子育て世代の環境整備についてお尋ねさせていただきます。
ア,心豊かな岡山っ子育成プラン。
教育,子育ての改革は,理想を抽象的に掲げることでは実現しません。理想を実現すべく実行していくこと,そのためには実現可能な具体的な政策を打ち出し,実行持続していくことが大切です。啓発・啓蒙活動も重要ではありますが,最も重要なことは,啓発・啓蒙活動で打ち立てたことを市民の方々が日常に実践できているかどうか,だれがどのように実践するのかを明確にして,そして成果があらわれているかどうかを見直すこと,現場の人間が目的を果たせるように日々実践していくような政策でなければなりません。
教育,子育ての成果は,必ずしも数値ではかれるものではありません。子育ての現場は家庭,教育の現場は学校であり,親たちが子育てに,教師たちが教育に生きがいを持っていそしみ,喜びとなっていると社会にあらわれていることが成果だと私は信じます。本市が打ち立てた心豊かな岡山っ子育成プランにもありますように,子ども,若者の自立と子育てを社会全体で支援する環境づくりを目指していかなければなりません。
年々,全国的に共働き家庭が増加傾向している中,本市が行いました調査,平成20年度岡山市子育てに関するアンケート調査,平成21年版男女共同参画白書からもうかがえますが,出産1年前に働いていた女性のうち,出産を機に62.5%もの方が離職しています。仕事は続けたいが,働く環境が整っていないなどといった理由で離職している割合がふえているのです。
安心して子どもを育てる,つまり仕事と育児を両立できる環境の整備,より柔軟な保育サービスの提供,そして親のための子育て講座,孤立化解消のための子育てサークルの充実が求められます。そこがクリアできなければ,離職率は下がりませんし,出生率の増加も期待できません。
早期に仕事復帰するものの,希望する保育園に預けることができない保留児は年々増加傾向にあり,ことしの5月1日の段階で775名。また保留児になる以前にあきらめた方も入れますと,かなりの数になると思われます。早期対策が急務です。
不安なく安心して早期に仕事復帰する親のためにも,他の地方自治体でまだまだ取り組みが少ないのですが,保育ママ制度など,そして保育所利用者だけでなく在宅で子育てをする家庭についても,市がしっかりとサポートしていかなければならないということは言うまでもございません。
そこで質問をいたします。
心豊かな岡山っ子育成プランの中で,子育てに対する満足度の向上を12.5%から20%へ,女性の出産後の継続就業率の上昇を37.5%から50%へ,保育サービスの利便性の向上を33.9%から40%へとの目標を掲げていますが,現段階での指標と目標とする指標達成のため今どのような取り組みをされているのか,また目標を達成する上で問題となっている点についてお聞かせくださいませ。
イ,発達障害児についてお尋ねをいたします。
ことしの11月には(仮称)岡山市発達障害者支援センターが開設予定ですが,発達障害児は独特なこだわりや感覚を持っているので,一般的な育児書どおりにはいかないことがたくさんあります。そういった中,早期発見,早期療育することで随分状態がよくなるとも伺っていますが,実際には早期に診断を受けることに抵抗を感じ,踏み出せないでいる人がたくさんいらっしゃるのも事実です。
そういった中,発達障害児のお子さんを抱えていらっしゃるお母さんとお話しする機会がありました。そのお母さんから,就学・就労問題などを初め不安が本当に尽きないんだ,私たち親亡き後でも一人で生活できる環境にしておきたい。高校まではさまざまな支援があるけど,卒業した後の人生をサポートする体制が整っていない。発達障害児の就労に対して,岡山市が職員として採用するなどといった積極的なサポートをしてくれるとうれしいんだがといったお話をお伺いいたしました。
そこで質問をいたします。
1,3歳児健診での発達障害の疑いについては見過ごされやすいです。例えば,京都府では,満4歳を超え満6歳に達しない児童を指導する保育園,また幼稚園の担任を対象に実施した問診票をもとに,医師など専門家が発達障害児のスクリーニング,いわゆる診断を行う事業などに対して補助金を交付し支援しています。そこで本市が保育園,幼稚園,小学校に入る節目で医師など専門家によるスクリーニングを積極的に推進し,医師,大学などとの連携も行うべきと考えますが,いかがでしょうか。
2,公立での特別支援学級の在学生徒数は小学校で1,041名,全児童・生徒数に対する割合は2.67%,中学校では376名の2%,年々増加傾向にあるわけでございます。そういった中,特別支援学級での専門的な教員の充実,現場の環境整備は急務と感じます。また,一概に専門的な教員をふやすだけで問題解決ができるわけでもありませんし,現場の状況に合わせての支援員の配置もされているとのことですが,特別支援での教育専門性を高めるための取り組み状況についてお聞かせください。
3,発達障害者が療育手帳による支援措置を受けることを希望する場合,療育手帳の交付対象となるIQはおおむね75以下とされています。また,いろいろな判定をした上での交付となりますが,社会生活になかなか順応できないのに,総合的な判断で手帳が交付されなかったという方もいるのも事実です。そういった方は,支援を必要としているから相談に来られたのではないでしょうか。だからこそ,療育手帳が交付できないと判定された方に対して,再度判定をし直すなどといった対応をしていただきたいのです。発達障害者の特性を踏まえ,また発達障害者の立場に立った支援のあり方を検討し,改善を図ってほしいのですが,いかがでございましょうか。
(2)学校,児童クラブなどの環境整備についてお尋ねをさせていただきます。
ア,児童クラブについて。
私の地元,中山小学校の児童クラブ「ももっこクラブ」は現在89名の児童,うち発達障害児9名,指導員は正規3名,補助2名,アルバイト4名を常時6名のローテーションで頑張っていらっしゃいます。単純計算しても,指導員1人当たりに抱える児童は15名。
多くのクラブで言えることと思いますが,雨の日は外で遊ぶことができないため,クラブ室に児童が集中します。もちろん,そこには発達障害児の生徒も一緒です。にぎやかな声,大きな雨音など,環境の変化に敏感な発達障害児は不安定になるそうです。少しでもその子たちの対応ができる環境づくり,ちょっとした間仕切りでもあれば,またほんの少し隔離したスペースがあれば随分違うと思います。
そこで質問をいたします。
指導員の待遇が児童クラブ間で差があり,指導員の統一した身分保障が求められています。今後の児童クラブの児童数の目標数値を5,200名としていますが,現在,発達障害児を含めた児童の指導員のスキルアップを図っていると先日の当局の答弁の中にもありました。スキルアップを図るための取り組みについて具体的にお聞かせください。
また,発達障害児に配慮した環境整備も必要と思われますが,いかがでしょうか。
続きまして,イ,不登校についてお尋ねさせていただきます。
2009年度の岡山県内の不登校割合は,小学校で全国ワースト2位,中学校で全国ワースト4位,小・中ともにそこから3年連続ワーストテン入りという状況です。そういった不登校児の中で,発達障害児が占める割合が多いとも伺っています。核家族化が進み,近隣同士の関係が希薄になりつつある昨今,学校自身も保護者や地域住民とのコミュニケーションがまだまだ不足し,保護者は保護者で教育の大半を学校任せという状況も見受けられます。こういった閉鎖的な学校文化で,本当に子どもたちに明るい未来はあるのでしょうか。結果として,校内暴力や学校崩壊など,学校で起きた問題が内部でうやむやになり,対応がおくれ,問題を深刻化させているのです。今だからこそ,地域全体で子どもを育てていくこと,そして教育現場の声が直接届く組織づくりが重要であると考えます。
そこで質問をいたします。
平成21年度の岡山市の不登校状況は,小学校で出現率が0.44%,中学校で2.87%です。ここ数年は横ばいとのことですが,不登校になっている生徒がいるということは,紛れもない事実です。この結果を踏まえて,現在不登校にある子どもたちへの取り組みと未然の防止対策のための取り組みについてお聞かせくださいませ。
続きまして,ウ,教員などの人材確保についてお伺いをさせていただきます。
文科省,厚労省の発表によりますと,今春卒業した大学生の就職率は91.1%,高校生の就職率は83.5%です。就職難の今だからこそ,優秀な人材が確保できると思われます。どの自治体も一般職員,教員の採用試験は,民間企業の採用と同時期か採用後となっています。
そこで質問をいたします。
今後,地元中小企業の活力アップのため,基盤となる岡山市がしっかりとしていかなければならないと思います。一般職員,教員の優秀な人材確保は急務です。民間企業との人材確保の競争に勝つためには,採用試験時期を早めたり採用試験を東京や大阪などで実施してはと考えますが,いかがでしょうか。
また,優秀な教員志望の学生育成のための取り組みも必要と考えますが,当局の取り組みについてお聞かせください。
エ,空き教室の利用についてお伺いをいたします。
高齢者の独居世帯数は,年々増加傾向にあります。介護保険でのお年寄りのケアは,1日のうちごくわずかの時間しかないのが現状です。元気だけれども,何もすることがないから家の中に閉じこもる。そうすると,外に出る意欲も失われがちになります。そういった中で,地域のコミュニティーが重要視されます。
岡輝中学校区の小・中学校では,空き教室を利用して地域のお年寄りの方との交流も兼ねたシニアスクールが実施されています。子どもたちにとってもお年寄りにとりましても,お互いに相乗効果が大いに期待できるものであります。大人から子どもが,子どもから大人が何を学ぶか,何かを学習しようという目的意識を持つことは大切なことであります。
そこで質問をいたします。
子どもから大人までの幅広い世代交流や生涯学習の場として利用するために,積極的に空き教室を開放していき,特定の人だけに限られるのではなく,地域の方がだれでも参加できる交流を促進していかなければなりません。地域事情等もあるかもしれませんが,シニアスクール的な活動を推進し,本市が受け皿となって協力していただきたいのですが,いかがでしょうか。
続きまして,大きなテーマ2,命をつなぐ医療・福祉についてお尋ねをさせていただきます。
(1)(仮称)岡山総合医療センター構想についてお尋ねいたします。
24時間365日,だれもが初期診療を受けられる岡山ERを特徴とした医療機能と保健・医療・福祉連携機能を備えた岡山総合医療センター構想が進んでいます。救急医療を取り巻く環境は,今なお過酷な状況です。岡山市内の主要病院が受け入れた救急患者の約9割は軽症患者とのことです。救急医療がコンビニ化している状況です。そういった状況,問題を解決していく上でも,関係団体との連携,コーディネート機能は必要不可欠で,現在の岡山市民病院で実施されている救急医療の現場での負担軽減という意味でも,その目的を果たしていると私は考えます。
今後,当センター内でも患者が集中し,本来の救急医療に障害が出ないとも限りません。そのためにも,休日24時間受け入れ体制の薬局など,安全・安心を実施していく必要があります。
急性期医療が終了後,患者を在宅などへ返すこととなりますが,実際には大半の患者はその後の療養病院などに移行する際に苦労しているのが現状です。また,その際に患者がもとの健康を取り戻すために,専門的なリハビリを受けたいとも考えています。しかし,現状では医療でのリハビリは期限つきで,患者の期待にこたえられていません。また制度上,介護保険のリハビリなどで対応していますが,十分なリハビリとは評価できません。
例えば,民間にリハビリテーションとして敷地を貸与し,もっと充実したリハビリの取り組みができるよう,公的,民間を利用して当センター内につくってほしいと思います。その施設をただ単に建てるのではなく,平時にはリハビリテーションセンターとしての機能を持たせながら,震災や新型インフルエンザの発生等の緊急時には避難病棟,救急病棟としての構築を望みたいのです。緊急時,酸素供給可能なパイプラインを施設内で設置することにより,少しでも高度な治療が受けられる施設として転化できると考えます。市内病院においては,緊急時の空きベッドの使用は本当に限られていると思います。ゆえに,これから行政がつくる建物においては,緊急時に利用できるといった付加価値をつけていただきたいのです。こういったときだからこそ,危機管理を持っていこうではありませんか。
そこで質問をいたします。
1,連携体制の構築に向けて,保健・医療・福祉の関係団体との協議がなされてきたと思いますが,協議,検討状況をお聞かせください。
2,救急医療として専門分野で活躍されている保健・医療・福祉の関係団体,民間に敷地の貸与,また情報センターとしての建物を含めた賃借を検討する考えがあるかどうかお聞かせくださいませ。
最後に,大きなテーマ3,命を生かすまちづくりについてお尋ねさせていただきます。
岡山市全体のまちづくりについて。
岡山市は平成21年4月に政令指定都市に移行し,着実に発展を遂げつつあると感じています。そういった中で,市民の皆様に対して一方的,一方通行の行政サービスの提供ではなく,市民の目線に立った持続的,安定的に質の高いサービス提供が大切です。活気にあふれ,全国に誇れる岡山市であることに大きな期待を寄せています。温暖な気候風土に恵まれた自然環境,整備された道路,鉄道,空路などの広域交通網,さらには古代吉備文化発祥以来受け継がれてきた歴史や伝統文化など,岡山市のポテンシャルは全国的にも高いものがあります。岡山市のさらなる発展を目指すためには,こうしたポテンシャルをしっかりと活用し,岡山オリジナルなまちづくりを進めることが重要です。
当然,これまでもまちづくりを進めるためのグランドデザインを描き,その実現に向けてさまざまな事業が展開されているところですが,時代の流れは加速し,社会ニーズはますます複雑多様化しています。今回,本市にはこうした社会情勢の変化に素早くかつ的確に対応することが求められているのではないでしょうか。私たちを取り巻く厳しい経済情勢の中,また少子・高齢化の進展が見込まれる中ではありますが,ぜひとも創意と工夫を凝らしながら市民の期待にしっかりとこたえていただきたいと切に願います。
そこで質問をいたします。
1,まちづくりの基本となっている都市ビジョンは長期にわたる計画ですが,達成状況などについてはどのように考えていますか。
2,市民ニーズは複雑多様化しています。そのニーズにこたえられるよう努力していかなければなりません。こうした状況に対応するためには,関係する部署がさまざまな形で連携することが必要になると思います。どのような工夫がなされているのでしょうか。また,その成果を形として市民にしっかりと示すことが必要と考えますが,当局の所見をお聞かせくださいませ。
以上をもちまして第1回目の質問を終わります。市民の目線に立って具体的かつわかりやすく,そしてゆっくりとした答弁を期待いたしまして,1回目の質問とかえさせていただきます。
ありがとうございました。(拍手) |