平成24年 6月定例会 - 6月15日

◆二嶋宣人議員
   皆様こんにちは。10時から始まりまして約6時間,お疲れさまでございます。本日,最後のトリを務めさせていただきます自由民主党岡山市議団・無所属の会の二嶋宣人です。
 傍聴席の皆様方におかれましては,夕刻前の本当にお忙しい時間帯にもかかわらず,この岡山市議会の議場に足をお運びいただきましたことに対しまして心より感謝を申し上げます。
 今回,私は再質問から一問一答方式で行わさせていただきます。わかりやすい議論,実りある試行となるよう,1年生議員らしく頑張ってまいりたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。
 1,市民意識調査について。
 最近,自治体オリジナルのインターネットサイトが話題を呼び,知名度アップとなり,観光客などの増加につながっている取り組みが目立っています。岡山県の隣県を見ても,香川県は地元出身の芸能人を副知事とし,うどん県への改名などといったインパクトのある設定の観光PRのプロモーションビデオ,そして来年3月に開幕する瀬戸内国際芸術祭の盛り上げを図るため,アート県としてもアピールに力を入れており,反響を呼んでいます。また,広島県の知られざる「おしい!」を紹介し,多くの人が広島を訪れ,「おいしい!」という感動に変わることを目指し,しっかりと観光情報をPRしているウエブサイト「おしい!広島県」も話題となっています。これらの県は,ただ単にインターネットサイトが話題となっただけではなく,地元の特産品,観光地などにも波及効果が見られています。
 そういった中,本市はといいますと,全国屈指の観光資源がある中,話題づくりに欠け,出おくれ感があるように感じているのは私だけでしょうか。見せ方をひねり,受け手に伝わりやすい工夫一つでインパクトが大きく変わってまいります。岡山に訪れる人に興味を持ってもらうPRとは何か,そして今香川,広島の取り組みは,本市の広報活動などについて考えさせられる事例とも言えるのではないのでしょうか。
 さて,このたび本市が取りまとめた市民意識調査を通して,市施策の問題点,課題点を分析し,市民の方の理解を得ることができるよう,しっかりと説明責任を果たしていくことが本市に求められる中,市民にとって重要度,満足度が低いと感じられている幾つかの施行項目に関連した質問をいたします。
 (1)コンベンションの誘致。
 本市は,戦略的なコンベンション誘致を展開していくため,昨年8月25日,JR岡山駅南への大規模コンベンション施設整備構想を打ち出しました。国際会議などコンベンションの誘致により岡山市の交流人口拡大のため,岡山の玄関口でもある場所にこの機会をとらえ打って出ようとするものだと私は理解しているものの,コンベンションの誘致に対する今回の市民意識調査で,重要でない,余り重要でないが13.6%,どちらとも言えないも40.7%と,重要度,満足度がともに低い結果となりました。他都市との競争を勝ち抜き多くのコンベンションを誘致することで本市の経済全体が活性化することに期待するものの,本市の大規模コンベンション施設整備による費用対効果が未知数のため,市民の方を初め私も疑問に感じているところであります。
 そこで質問をいたします。
 @駅前の大規模コンベンション施設整備構想の進捗状況についての質問だったんですけれども,吉本議員の質問と重複いたしますので割愛させていただきます。
 A今回の市民意識調査結果からうかがえることは,なぜコンベンションが必要なのか,つまり具体的な本市の施策が市民の方にきちんと見える化されていないからだと感じます。コンベンション誘致,拡大に当たっての本市の具体的な施策の明確化が求められますが,御所見をお聞かせください。
 B現在,本市はコンベンション誘致を推進する上でどういった規模,また全国大会,地方大会など,どういった市場をターゲットにしているのでしょうか。そして,施設整備以外で近隣の政令指定都市との差別化をどのように図っていこうとお考えなのでしょうか。
 Cアフターを初め会議開催前後のサポートなどといったおもてなしへの取り組みはどのようにお考えでしょうか。
 D大きく変わり始めた岡山都市圏の現況や活性化への課題を見きわめ,本市の強みである産業政策と連携したコンベンション誘致を強化していくことが求められる中,昨年倉敷にオープンしたアウトレット,そしてこれからできる岡山駅南の大型商業施設による地元近隣の商業施設,各商店街への影響は必至です。そこで,平成23年3月に策定された岡山市産業振興ビジョンの見直しも必要と考えられますが,御所見をお聞かせください。
 (2)自転車利用環境の整備。
 自転車利用環境の整備に対する市民意識は,不満,やや不満が47.2%と,前回に引き続き重要度は高いが満足度が低いといった結果となりました。昨年10月,自転車は車道左側を走行することという方針を国は示したものの,今まで自転車の歩道走行が定着している中,違和感がぬぐい切れない方も多いと感じます。本市都心部では,既存駐輪場に対する市民の方の認知度の低さに加え,平成22年度放置自転車数は平日延べ2,805台,休日延べ2,866台という数字からもうかがえますが,桃太郎大通りや県庁通り,百貨店,商店街近辺の違法駐輪の多さや自転車通行帯が十分に確保しにくいところでの路肩の段差など,問題,課題が山積です。今後,自転車先進都市おかやまを実現する上で,あるべきところをきちんと走れるネットワーク化を充実させるためにも,駐輪場整備,段差解消は急務と感じます。
 そこで質問いたします。
 @自転車先進都市おかやまの実現に向けた実行戦略の実施施策,目標値はどのようにお考えでしょうか。
 A今年度,本格導入するコミュニティレンタサイクルですが,市民,観光客のどちらにウエートを置いた施策になるのでしょうか。利用するターゲットによって,自転車ポートなどの計画は変わってきますが,社会実験での問題点はどのように改善され,どういった体制になるのでしょうか。また,コミュニティレンタサイクルに伴う効果をどのようにお考えでしょうか。
 B実行戦略案の中で,本市は当面歩道をさくやカラー舗装などで歩行者と自転車を分離するとの考えですが,自転車は車道を走行の周知徹底がおくれるのではと感じますが,御所見をお聞かせください。
 C本市は,駐輪場整備として歩道を活用し,短時間の駐輪用有料施設の設置を検討していますが,景観への配慮として,商店街や百貨店前といった駐輪対策の民間への働きかけなどといった今計画の具体的内容についてお聞かせください。
 D高齢者福祉の向上と都心部への定住促進を掲げている本市ですが,今後の都心部での高齢者の方の自転車走行,歩行の障害となる路肩の段差対策はどのようにお考えでしょうか。
 (3)歩いて楽しい,歩行者に優しい都心づくり,魅力ある観光地づくりとは。
 ことしの4月8日,関東から九州まで17都府県57チーム,238名もの方が参加された第1回岡山城・後楽園カヌー駅伝大会が岡山で開催されました。参加者は,京橋からスタートし,カヌーをこぎながら旭川河川敷の桜,岡山城や後楽園といった観光名所を満喫されたようです。他県の参加者の方とのお話の中で,市内中心部に一級河川が流れ,岡山城,後楽園などといった観光名所を眺めることができる絶好のロケーションの岡山をもっと上手にPRすべきとの意見もいただきました。香川の「うどん県」,広島の「おしい!広島県」もそうですが,ソーシャルネットワークの普及により大勢の人に情報がすぐ広まっていく時代です。歩いて楽しい岡山市づくりには,本市への興味がわく企画力,そしてインパクトのある情報発信力がキーポイントになります。
 そこで質問いたします。
 @本市は今年度,岡山「えーとこ・ぜんぶ」届けよう!と銘打って岡山の魅力をネット配信していくとのことですが,どういった施策を計画しているのでしょうか。
 A岡山駅に商業施設がふえたことで,駅ナカには人は多いけれども,駅から人が出ていかず,外へ一歩出ると,桃太郎大通りなどといったところは閑散とした状況です。観光客の方が岡山城や後楽園などの観光地へ足を延ばすルートづくりはもちろんですが,さらに付加価値のあるアクセスが必要と考えます。人は緑などの自然にいやしを求めます。例えば,西川と交差する通りを生かしたおしゃれな〇〇ロードといったものをつくるなど,観光地へのアクセス充実のための取り組みはどのようにお考えでしょうか。
 B昨年3月,九州新幹線全線開通などによって九州の観光消費額は2兆4,900億円になり,前年度を11%も上回ると推計されました。また,観光庁統計などの調査でも,昨年の4月から9月には中四国,近畿から九州7県への宿泊者数は前年の1.5倍,九州から広島,兵庫への宿泊客数も大きく増加しています。そして,うどん県で盛り上がっている香川への観光客も岡山駅を使っているようですが,余り影響がないように見られます。岡山は他都市に水をあけられた感を感じるわけですが,こういった状況を本市はどのように感じていますか,御所見をお聞かせください。
 C本市の魅力を発信する観光情報案内センターの充実も重要です。その拠点ともなるももたろう観光センターですが,以前から観光客だけでなく,市民の方からも場所がわかりにくいといった意見を聞きます。新幹線中央出口前の岡山市観光案内所とどう違うのか,また設置場所は妥当と思われますか。
 2,国連ESDの10年最終年会合について。
 2014年──平成26年秋に岡山で開催される国連ESDの10年最終年会合に向けて準備室も設置され,受け入れ体制づくりに取り組んでいると思われます。世界150カ国から1,000人以上もの多くの方が参加予定の最終年会合は,本市にとっても経験のない大規模な国際会議となります。この最終年会合で,岡山市ここにありといった存在感をしっかりと国内外にPRするためにも,今まで以上に緊張感を持っての本市の努力と市民の方の理解と協力が必要です。
 そこで質問いたします。
 @最終年会合に向けての啓発活動,国内外への情報発信や交流などといった本市の取り組み内容と最終年会合で行われる会議内容について,国連機関及び日本国政府主催の公式で行われる分野,岡山市で行う分野はどうなっているのでしょうか。
 A先月5月25日に最終年会合の準備に向けての有識者の意見を聞く初会合が開かれましたが,議論された内容などについてお聞かせください。
 BESD活動を通して市民の理解向上の啓発活動は重要です。ことしの1月28日から3月末までの期間行われたESDウイーク2012を通しての市民意識レベルの変化,ESDの見える化,つながる化などについて本市の御所見をお聞かせください。
 CESD活動を継続していく中で,最終年会合はあくまで通過点であるわけですが,多くの子どもからお年寄りの方にESDへの理解,認知度を高めていただくためにも,ESDの活動内容の説明,また活動を通して市が思い描いているもの,最終年会合開催に向けての本市が具体的に取り組む目標値の設定が必要と感じますが,御所見をお聞かせください。
 D本市は,最終年会合に向け,持続可能なまちづくりのための取り組みを加速させていますが,地球温暖化防止,省エネ対策として取り組んでいる市街地緑化などといったエコ通りへの取り組み状況と成果,また今後の展望についてお聞かせください。
 3,岡山市民の健康増進,生活習慣病予防について。
 日本人の約3分の2が生活習慣病によって死亡しているとされていますが,平成22年度,本市の国民健康保険加入者の特定健診受診率は,国の目標値65%に対し,24.1%,そして40歳から44歳のメタボ基準該当者,予備群は暫定数値ですが17.6%です。また,県内の平成23年定期健診診断で異常が発見された労働者は54.5%と,5年連続で過半数を超えました。非常事態とも言えます。
 そういった中,最近何かと話題のタニタの食堂に代表される企業の社員食堂や大学の学食ですが,東京都足立区では給食を通して健康について学んでもらおうとのねらいから,有名シェフを招いての給食や給食メニューコンクールといったイベントを実施し,小・中学校で出す給食に力を入れています。こういった取り組みの結果,平成20年度当初9%あった小学校の残菜率は,翌年には6%に減少しました。若年者の生活習慣病がふえていく中,特定健診受診率アップの啓発活動ももちろん大切ですが,健康な体をつくるための食育に対する知識を幼少時代からしっかりと学ぶことが大切です。
 そこで質問をいたします。
 @近年,増加傾向にある肥満が原因の子どもの生活習慣病の啓発活動への働きかけはどのように行われていますか。
 A平成23年,本市の給食残菜率は小学校で3.4%,中学校では8.1%。特に中学校の割合が目につきますが,本市の給食残菜率減少のための取り組み対策についてお聞かせください。
 B画期的な取り組みをしない限り,特定健診受診率アップのための生活習慣病予防の啓発活動にも限界があると思います。社食ブーム,給食ブームに乗るわけではありませんが,ワンコイン500円,1食500キロカロリーで十分満足できる日本一おいしい市食堂を目指し,食事をしながら専属の栄養士が相談に乗ったり,まずは本市みずからが率先して話題をつくり,生活習慣病予防に取り組んではいかがでしょうか。
 C学校給食は,カロリーや栄養のバランスのとれた食事になっています。平成23年,本市の65歳以上のひとり暮らしの高齢者,独居老人は1万9,380人で高齢化率は21.44%と増加傾向です。とかくひとり暮らしの高齢者の方は栄養バランスが偏りがちです。医療費抑制対策などの一環として,地域コミュニティーの拠点の一つでもある学校の空き教室や家庭科室を利用した学校給食交流会を積極的に開催はできないものでしょうか。
 以上もちまして1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手)
   
○則武宣弘議長
   当局の答弁を求めます。
   
◎高谷茂男市長
   それでは,二嶋議員の国連ESDの10年最終年会合についての御質問にお答えをいたします。
 最終年会合の一環として,さまざまな公式ステークホルダー会議が開催される本市は,世界各国のESD関係者が一堂に会し,2014年以降のESDのあり方を発信するとともに,連携を深める唯一の舞台となることから,全市を挙げてその成功に貢献してまいりたいと考えております。特に,これまでの実績を踏まえ,本市が開催を目指しております公民館・CLC会議は,ESDをキーワードとして我が国とアジアとの交流を促進し,加えて国際的なESD推進のモデルとして新たに提案,発信する機会ともしたいと考えております。その開催実現を国等へ働きかけてまいります。現在もいろいろやっております。また,今後ユネスコ本部や,現在CLC活動が拡大しているアジア各国の関係者に対し,私みずから直接働きかけるなど,積極的にアピールを行ってまいります。
 その他につきましては,各担当からお答えいたします。
   
◎櫻井理寛政策局長
   1,市民意識調査についての項で,岡山「えーとこ・ぜんぶ」届けよう!事業についてのお尋ねですが,当該事業では岡山市の知名度アップを目的として,岡山市の魅力を伝える動画コンテンツを作成し,インターネット配信することを考えております。動画の内容については,岡山市のよさをアピールできるようなものにしたいと考えており,現在取り上げる材料や伝え方などについて関係課の若手職員で検討を行っているところでございます。
 以上です。
   
◎高次秀明経済局長
   市民意識調査についての項で,コンベンションの誘致の一連の御質問に順次お答えいたします。
 まず,市民に対し施策の明確化が求められるがとのお尋ねでございます。
 市民意識調査におきます産業関係の項目は,重要度が雇用対策以外はいずれも平均値か,それ以下となっており,市民の関心が市民生活により身近な項目に集まっている傾向性が出ております。そのような傾向の中で,コンベンション誘致によってもたらされる経済波及効果等の間接的な恩恵に対する実感が乏しいことから,関心が低くなっているのではないかと考えられます。しかしながら,コンベンション事業は,交通,宿泊,飲食,観光など,直接関係する分野にとどまらず,学術研究や産業関係者の交流によるビジネス機会やイノベーションの創出効果等が見込まれることから,関連産業のすそ野が広いことが大きな特徴になっております。コンベンションの開催が岡山の地域経済の活性化に寄与するとともに,本市の都市格や認知度の向上にもつながるものであることから,今後その重要性について広く市民の皆様に御理解いただく必要があると考えております。
 また,本市では,交通利便性,安全性,大学・研究機関の集積,観光地としての魅力など,コンベンションシティーを目指すにふさわしい優位性を備えており,それらの資源をさらに磨き,生かすとともに,現在のコンベンション開催状況や今後コンベンション誘致を力強く進めるために解決すべき課題や必要となる施策等につきましても,今後とも市民とも共有できますよう努めてまいりたいと考えております。
 次に,コンベンション誘致のターゲット,それから近隣の政令市との差別化についてのお尋ねでございます。
 コンベンション誘致に当たりましては,交通アクセスのよさ,学術研究機関の水準の高さ,恵まれた自然や観光資源をセールスポイントとしながら,医学系の学術会議を主要ターゲットに,また他分野の各種研修や会議等にも働きかけているところでございます。しかしながら,主催者等が開催地を選択する上で,交通至便性の高い岡山駅周辺において施設規模が単独で1,000人を超える施設が限られていることなどから,結果的に3,000人未満の規模の催事が主となっているのが現状です。
 一方,分野別の傾向としましては,医療系の学会が高い割合を占めるとともに,教育,福祉,スポーツといった分野での開催も目立っております。これは,中四国の交通結節点に位置し,参加者が集まりやすいこと,また2つの医療系大学を含む医療,福祉,教育等の都市集積が高いことなど,本市の特徴を反映していると考えられることから,近隣の政令市との差別化を図るためには,こうした本市の強みを伸ばしながら誘致活動を一層強化することが重要であると考えております。
 次に,会議開催前後のサポートなど,おもてなしへの取り組みについてのお尋ねでございます。
 コンベンションの開催支援につきましては,誘致,受け入れの推進主体である社団法人おかやま観光コンベンション協会が中心となり,会議やエクスカーションの企画段階からサポートを行うとともに,会場の優先的確保,歓迎看板の設置,パンフレット,コンベンションバッグの提供,運営のサポート等を行っております。
 アフターコンベンションへの取り組みでは,昨年度,岡山コンベンションセンターが奉還町商店街振興組合とともに飲食店の情報や数々のショップを紹介した岡山駅西口周辺マップを作成配布するなど,施設と地域が一体となっておもてなしを図るような取り組みも見られます。また,岡山城天守閣前広場や後楽園を活用したレセプションの開催など,岡山ならではのユニークな懇親会プランのメニューの拡大を検討するとともに,国内外の方をお迎えし御案内できますよう,岡山駅周辺での観光案内所の機能強化などにも取り組んでまいりたいと考えております。
 岡山を訪れてくださった来訪者の方々をさまざまなステージごとにおもてなしすることは,コンベンションシティーの構築において大変重要な課題であると認識しております。そのために,岡山を挙げてコンベンションを誘致しようという機運を一層盛り上げるとともに,コンベンションの知識を身につけた人材を養成していくことなども求められており,今後とも株式会社岡山コンベンションセンター,社団法人おかやま観光コンベンション協会,関係機関,団体等も巻き込んで,おもてなしへの取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 次に,大型商業施設による近隣商業施設等への影響について,産業振興ビジョンの見直しが必要ではないかというお尋ねでございます。
 産業振興ビジョンは,本市の強い産業基盤を構築していくために,平成23年度から平成27年度までの第1フェーズに取り組む実施戦略をまとめたものですが,平成28年度から始まる第2フェーズの策定作業に取り組む中で,その内容を見直すこととしております。しかしながら,近年倉敷の大型商業施設や岡山駅前に計画されるイオンモール等の大型商業施設の相次ぐ進出による広域商業圏あるいは市内商業等への少なからぬ影響が予想されます。そのため,この影響調査等を行うとともに,必要に応じて施策等の見直しについても,関係機関や議会等とも協議しながら検討してまいりたいと考えております。
 次に,歩いて楽しい,歩行者に優しい都心づくりの中で,九州新幹線全線開通の岡山への影響についてのお尋ねでございます。
 昨年3月の九州新幹線全線開通に合わせ,本市では九州各地でのイベントへの出展,広告媒体を利用したPR,JRの観光説明会への参加等,九州地方からの集客に努めてきたところでございます。本市の交通アクセス性のよさというのは,一方で滞在時間の短縮化にもつながることから,本市での滞在観光の魅力アップに引き続き取り組んでいく必要があると考えております。具体的には,本市に宿泊し,犬島を初め瀬戸内国際芸術祭の会場となる瀬戸内海など近隣の観光地に足を延ばすことの利便性をPRするとともに,市内により長く滞在していただけますよう倉敷,総社とも連携し,吉備路におけるガイドブック「吉備津彦と温羅」を活用した吉備路の回遊ルートの開発や後楽園,岡山城に近接する出石かいわいの魅力創出などに取り組んでまいりたいと考えております。
 続いて,ももたろう観光センターと岡山市観光案内所についてのお尋ねでございます。
 岡山市観光案内所につきましては,新幹線改札口付近にあることから利用者が多い一方,接客スペースが少ないことから比較的短時間での観光情報や交通情報の提供が主な業務となっております。一方,ももたろう観光センターでは,ゆったりとしたスペースで,より詳しく広域の観光案内サービスを実施しており,また英語のできるスタッフが外国人の方への案内にも対応しているところでございます。
 ももたろう観光センターの立地につきましては,岡山一番街と駅南地下通路との結節点に位置し,将来的には利用者の増加が見込まれる場所でありますが,地上からの案内誘導に工夫が必要になるという現状も認識しております。そのため,チラシの作成,広報媒体での紹介,センター前広場でのおもてなしイベントの実施等を行うことにより,観光案内,市民利用とも着実に増加しているところでございます。
 今後は,瀬戸内国際芸術祭やESD最終年会合の開催を控え増加が予想される外国人観光客への対応も考慮し,今年度予定してますWi−Fi環境の整備,テレビカメラを利用した通訳サービスの導入等に加え,ももたろう観光センター自体のPRの強化を行うことにより,本市に来訪された方々に観光都市としてのホスピタリティーが伝わりますよう改善策を講じてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◎筒井祐治都市整備局長
   自転車利用環境の整備について,順次お答えいたします。
 まず,実行戦略の実施施策,目標値についてお答えいたします。
 自転車先進都市おかやま実行戦略(案)においては,「走る」「停める」「使う」「楽しむ」「学ぶ」の5つの施策分野ごとに安全な走行空間の整備,利用ニーズに対応した駐輪施設整備,コミュニティサイクルの導入,関係機関との連携による自転車マナーの向上など,14の実施施策を設定しております。
 目標値については,成果指標として自転車関連事故件数の半減,放置自転車台数の半減,コミュニティサイクル利用回数の向上などを設定しているほか,総合的な指標として自転車利用環境の満足度の向上を,チャレンジ目標として通勤・通学時の自動車分担率の削減を設定しております。
 次に,コミュニティサイクルについて,コミュニティサイクルのターゲット,社会実験での問題点への改善策と実施体制,コミュニティサイクルの導入効果についてお答えいたします。
 コミュニティサイクルの利用者としては,主に公共交通等で都心部に訪れる市民,観光客,従業者を想定しており,それぞれの利用形態も勘案しながらポート配置を検討しているところです。また,そのシステム等については,これまでの社会実験結果を踏まえて,窓口,現地,郵送でも可能な簡便で多様な登録方式,ワンタッチ方式など手軽な貸し出し・返却方式,乗りやすさやデザイン性を意識した自転車,利用ニーズに照らしたポート配置など,使いやすさ,利便性を重視した検討を行っております。また,体制については,市が施設等を整備し,企画,運営能力の高い民間事業者に運営を委託する方式を基本に考えております。
 次に,コミュニティサイクルの効果についてお答えいたします。
 今般の社会実験期間中に実施した利用者アンケート結果においても,より長い時間,より多くの場所を回遊する傾向が鮮明にあらわれていたことから,都心部におけるにぎわい創出効果が期待できるほか,都心部への公共交通利用への転換効果,本市のイメージアップ効果などが期待できるものと考えております。
 次に,走行空間について,歩道走行により自転車は車道を走行ということの周知徹底がおくれるのではとの御質問にお答えいたします。
 本市としても,自転車は車道左側通行が原則と考えており,多くの路線ではこの考え方に沿った整備を考えております。しかしながら,車道走行に不安感を抱いている人も少なくないこと,また直ちに車道に走行空間を確保することが困難な道路もある一方で,歩行者感覚で縦横無尽に道路を走行する自転車が後を絶たないことなどを総合的に勘案し,実行戦略においては,まず自転車は定められたネットワークを走る乗り物という意識づけを図る観点から,実情に合ったネットワーク化を優先することとしております。このため,一部の広幅員歩道を有する道路などでは,歩道上に物理的に分離された自転車走行空間を確保するなどの対策も位置づけているところですが,将来的には道路交通量や車道走行意識の浸透状況などを踏まえながら道路空間を再構築し,車道部に走行空間を確保することも検討してまいりたいと考えております。
 次に,駐輪対策についてお答えいたします。
 駐輪施設の整備については,桃太郎大通り等への短時間駐輪施設の整備に当たっては,特に景観に配慮した空間構成となるように,その配置等を検討するとともに,沿道施設,商店街などとも協議,連携しながら,民間所有の遊休地における施設整備等についても検討するなど,官民連携で放置自転車をなくしていく取り組みを進めてまいりたいと考えております。また,既存駐輪施設の利用率向上に向けて,その周知を図るとともに,施設利便性に応じた料金設定のあり方等についても検討してまいりたいと考えております。
 次に,段差解消についてお答えいたします。
 段差解消については,昨年度より取り組みに着手しているところですけれども,がたつきのある歩道の整備も含め,自転車と歩行者の安全とバリアフリー化の観点から,今後とも主要な動線を対象に実施してまいりたいと考えております。
 次に,歩いて楽しい,歩行者に優しい都心づくりのうち,観光地へのアクセス充実の取り組みについてお答えいたします。
 より多くの観光客や来街者に都心を回遊していただく道路を形成するためには,道路の美装化などのハード整備だけではなく,緑地や沿道の土地利用など,総合的な環境整備が必要と考えております。こうした点も踏まえ,先日西川緑道公園や県庁通りを中心としたエリアをさまざまな世代の方々に歩いていただくまちなか探検隊を実施し,参加者から魅力的な店舗の必要性,樹木や花の存在の重要性等についての意見をいただいたところでございます。今後,こうした意見も踏まえながら,商業政策,観光政策とも連携し,また地域の方々の参画,協力もいただきながら,歩きたくなるまちづくりの検討を進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◎甲斐充環境局長・ESD最終年会合準備担当局長
   国連ESD最終年会合に関する御質問のうち,市長答弁以外の部分についてお答えいたします。
 まず,最終年会合に向けての市の取り組み内容と,それから最終年会合の会議内容,先日開催されました有識者会合の議論の内容についてお答えいたします。
 本市は,昨年度ESDに関するキャッチフレーズやシンボルマーク等を作成しており,今後これらも有効に活用しながら,本年秋の環境省と連携した全国規模のイベントの開催に加えて,ESDまち歩きやわくわく子どもまつりへのブース出展等,今までESD活動とはかかわりの少なかった分野の組織との連携を強化し,市域全体への啓発活動の強化に努めてまいりたいと考えております。
 また,御指摘の有識者会合では,早ければ本年7月ごろ,ユネスコと日本政府との協議の場で,本市で開催される会議概要が明らかになることについて情報提供をいただくとともに,本市では立場が異なるさまざまなESD関連会議が開催されることを生かし,さまざまな組織と連携しながら2014年以降のESDのあり方について積極的に発信する場とすべきこと等について御提言いただきました。
 続きまして,ESDウイーク2012を通しての市民意識レベルの変化はとの御質問でございます。
 本市では,一定期間内にESD関連行事を集中させることにより,広く市域全体に見える化することを目指し,2008年度からESDウイーク事業を実施しているところでございます。御指摘の2012年度に限った事業による成果については把握できておりませんが,昨年の市内の大学祭で実施したアンケート結果では,他都市との比較においては,ESDの認識度は約2倍となっており,また本市を参考に新たにESDウイーク事業の開始を検討している都市があると聞いていることから,本事業を含めた今までの取り組みについて,次第に成果が上がってきているものと認識しております。
 次に,ESD最終年会合に向けての取り組み目標値の設定についての御質問でございます。
 今後,今まで以上に広く一般市民にESDへの理解を深めていただくことが重要であると認識しております。一方,市内で取り組まれている環境やまちづくり等にかかわる活動の中には,ESDの理念に合致するものが多いことから,本市としてこれらの活動との連携を深めていくことにより,ESDを多くの市民の目に触れるよう見える化するとともに,積極的なPRに努めてまいりたいと考えております。
 また,本市では現在,2014年までにユネスコスクール加盟校50を目指して,学校教育における取り組みを強化しているほか,2015年までに小学校区におけるESD実施率100%,ESDプロジェクトの参加組織数150等を目指しております。今後とも必要に応じ,適切な目標値の設定に努めてまいりたいと考えております。
 次に,エコ通りへの取り組み状況と成果,それから今後の展望についての御質問です。
 最終年会合の開催地として環境先進都市を目指す本市では,エコ通り事業として平成21年度から市役所筋の多くの事業所や商業施設等において,地球温暖化防止のために環境省が提唱するライトダウンキャンペーンに一斉に参加していただいているほか,平成22年度,平成23年度には市役所筋歩道灯57基のLED化を行っています。また,本年も同キャンペーンの取り組みを継続するとともに,7月7日には市役所筋の3カ所において大学や市民団体等と連携してキャンドルナイトイベントを実施するほか,岡山駅南地下道等のLED化を進めることといたしております。
 一方,緑化に関しまして,岡山駅前広場においてハナミズキを中心とした植栽や壁面緑化を行っており,また西川緑道公園では,今後の活用状況に関する検証結果等を参考に,効果的な取り組みについて検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◎岸堅士保健福祉局長
   岡山市民の健康増進についての項,肥満が原因の子どもの生活習慣病のお尋ねにお答えします。
 子どもの肥満予防を含む健康の保持増進のために,乳児期には母乳育児の推進を図りながら離乳食講習会や赤ちゃんすこやか相談を実施し,幼児期にはおやこクラブ,親子料理教室等において,薄味で栄養バランスのよい食事や規則正しい生活リズム,体を使った遊びやおやつの選び方などを啓発,指導しております。
 また,学齢期には,学校教育の中で栄養の偏りのない食事のとり方など,望ましい生活習慣について,発達段階に応じた指導を行っております。さらに,学校栄養職員等による授業の中での食習慣の指導はもちろんのこと,児童・生徒とその保護者を対象とした調理実習と食指導をあわせたスクールランチセミナーも開催しているところです。このような取り組みもあり,本市では肥満の兆候が見られる児童・生徒の割合は,10年前と比較して減少傾向にあります。
 なお,乳幼児健康診査や小・中学校の健康診断において,肥満の兆候が見られた場合には,必要に応じて対象者の保護者に受診勧奨などの個別指導を行っています。今後ともホームページなども活用しながら,子どものときからの肥満が生活習慣病につながらないよう啓発に努めてまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◎山脇健教育長
   岡山市民の健康増進,生活習慣病予防についての中で,まず給食残菜率減少のための取り組みについてのお尋ねにお答えさせていただきます。
 岡山市では,学校給食を通して食育を推進しております。その教育的効果を評価する指標の一つとして,各小・中学校において毎年6月,11月の各1週間を設定して残量調査を実施しております。日ごろから,その日の献立や食材の効能等についての放送,一口メモなどの配布,また生産者のインタビュービデオなどの放映を行い,生産者への感謝の心や食べ物を大切にする心情をはぐくんでいるわけでございます。なお,最近の残量につきましては,減少傾向にあるというふうに考えております。
 次に,学校の空き教室などを利用した学校給食交流会の開催などについてのお尋ねにお答えさせていただきます。
 それぞれの学校では,毎年学校給食を広く保護者や地域の方々に理解していただき,また地域との連携を深めるという目的から,給食試食会や招待給食など,いわゆる学校給食による交流会も実施をしております。
 以上でございます。
   
◎小田行治職員担当局長
   日本一おいしい市食堂を目指し生活習慣病予防に取り組んではとのお尋ねにお答えいたします。
 本市庁舎の食堂につきましては,本市が直接運営しているものではなく,岡山市職員厚友会が職員の福利厚生のため使用しているものでございます。議員御提案の内容につきましては,その趣旨等を十分に踏まえまして,岡山市職員厚友会に伝えてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   御答弁ありがとうございます。
 それでは,順次再質問のほうに入らせていただきます。
 コンベンションの誘致についての項ですけれども,吉本議員の話にもありました,いわゆる駅南のコンベンション施設等々に関しましてはこれからであるというふうな話であります。しかしながら,本市は都市ビジョンの中でコンベンションシティ構築プロジェクトを掲げているわけですし,今回の市民意識調査の結果を受けて,重要度,満足度がともに低かったということは,事実の結果として残っているわけであります。新聞等々で大々的に市長が駅前のコンベンション施設構想を打ち出したんですけれども,その後の動き,何よりも本市のコンベンションのビジョンがしっかりと市民の方に見えていないからだと私は感じるわけであります。施設構想,今回の駅南にかかわらず,この岡山市のそもそものコンベンションビジョンはどういったものなのかということをまずお聞かせください。
   
◎高次秀明経済局長
   本市のコンベンションビジョンはとのお尋ねでございます。
 コンベンション政策といたしましては,先ほど議員おっしゃいましたように,都市ビジョンの中の24のプロジェクトの一つとして,コンベンションシティ構築プロジェクトというのを掲げております。その中の施策の方向性といたしましては,観光コンベンション協会を核とする官民協働によりますコンベンション施設のネットワークの構築,それとコンベンションを常時開催できる体制づくり,また人的ネットワークをうまく活用した国際経済交流あるいはコンベンションの前後のアフターコンベンションの資源開発というようなことを施策の方向性として掲げております。
 そういった政策目標に基づきまして,今後のコンベンション事業の戦略の構築に向け,コンベンションの将来像に関する調査,分析に今着手しております。その調査の視点といたしましては,全国及び西日本におけますコンベンションの動向やマーケット調査,本市の今後の誘致方向,さらに伸ばすべき方向性や課題等について,他都市との比較検討も行いながら調査をしているところでございます。今後取りまとめ作業を進める中で,適時適切に議会,そして有識者等の御意見を伺いながら,また市民へその内容をお知らせしながら市としての方針を策定してまいりたいと,そのように考えております。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございます。戦略の構築はこれからということであります。そういった中で,8月25日に駅南のコンベンションの構築を掲げたわけでありますけれども,戦略的構築はこれから,しかしながら駅南へのコンベンションの構築は発表した。何となく相手ありきの施策,政策のように私自身少し感じるんですけれども。じゃあ少し,吉本議員の話の中にもあったかもしれませんが,相手が今回の駅南に関して断ってきた場合,12回お会いした中での内容もいろいろな駆け引きの中で言えない部分もここではあるかもしれませんけれども,もし断ってきた場合,どうされるんですか。
   
◎櫻井理寛政策局長
   先ほど,吉本議員にお答えしたとおりでございますが,現在イオンモールと協議中でございまして,その協議に全力を傾けてまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   わかりました。
 それでは,先ほどもこの施設に向けての検討班ができているということでございます。6人から4人に減った。しかしながら,この検討班のいわゆる予算計上が全くされていない。そういった中で,やはりこのコンベンションに対する意気込みというものがなかなか感じられないんですけれども,そのあたりについてどう思われますか。
   
◎櫻井理寛政策局長
   こちらも先ほど吉本議員にお答えした部分もございますが,調査検討班につきましては,今後新たな調査検討の必要が出てくれば,それに対してしっかりと対応させてまいりたいと思います。
 また,予算につきましては,イオンモールとの協議中という段階でございますので,現状で計上できる状況ではないと考えておりますが,今後予算が必要な段階となりましたら,その時点で速やかに検討してまいりたいと考えております。いずれにせよ,適時適切にしっかりと協議をしてまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございます。この駅南に関しても,それから先ほど経済局長が言われてましたように,コンベンションの誘致に向けてのビジョン等々もやはり,まずは行政主導でしっかりとビジョンを示していく,それが重要でありますので,市民の方にしっかりと見える化といった形で出していただけたらと思います。
 そういった中で,質問の3番目に関連したことなんですけれども,岡山市の都市ビジョンの政策評価で,平成22年度のコンベンションの年間開催件数ですか,80件で年間参加者数は6万9,000人というふうに認識しております。増加傾向で比較的健闘しているという状況ですけれども,他都市との競争が激化していく中で,本市も医学系をメーンターゲットとしていく。そして,以前にも言っていた福祉,教育,スポーツ等々の分野もターゲットにしていくと。1,000人から2,000人規模もしながら,やはり3,000人規模のコンベンションが必要であると。本市のインセンティブの充実のためにも,MICEの推進とかアフターコンベンションの充実とか立案,運営等々を取り組んでいくとのことなんですが,1つお伺いしたいんですけども,先ほど人材育成ということも少し言われてたと思います。そういったこのコンベンションの誘致に対するいわゆるプロパー的な職員の充実などはどのように行われているのかお聞かせください。
   
◎高次秀明経済局長
   先ほど,今年度からMICE戦略支援金というのを岡山コンベンションセンターのほうでつくるという話をいたしました。まず,OCCに関しましては,今海外からのMICEの誘致を行うための,いわゆる営業セールスマンという人と一応契約いたしまして,今もう活動を始めております。それからあと,どうしてもコンベンションの場合,主催者は大きな会合になればなるほどいろんな形でサポートしてくれるボランティアスタッフですね,そういった方々の助けがあるということ,これも非常にインセンティブになりますから,こういったボランティアスタッフの教育ということも今年度からちょっと取り組んでまいろうかなというふうに思っております。
 あわせて,先ほど御答弁いたしましたが,OCC自体も今まで常勤役員がいないという状態から,代表取締役社長も含めて常勤体制をしきましたので,今後社内体制も含めて,どちらかといえばちょっと今まで内部管理系が強かったんですが,もっと営業部門を強化して,積極的に営業戦略に出てもらおうと思います。
 あわせて,三位一体と申し上げました観光コンベンション協会のほうも体制を強化いたしました。具体的には,職員の処遇を少し改善いたしまして,さらにこれでまたモチベーションを上げてコンベンションの誘致に走っていただくような体制にいたしました。ということで,今後ともできる手だてがあれば,人的体制,また資金的なことも含めまして強化してまいりたいと思ってます。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございます。
 そうしましたら,そのコンベンションのおもてなしの件で少しお尋ねさせてください。
 コンベンション等々の誘致で活発に目立っているのが,お隣の政令市の神戸市も上げられると思います。本市でもコンベンションの助成金を最大100万円出していると思われますけれども,神戸では民間による財政支援も充実しているわけであります。おもてなしという部分では,やはりこの宿泊先,いわゆる民間のホテルというのも重要なウエートを占めると思うんですけれども,本市はこの民間ホテルなどとの連携強化対策については,どういった取り組みをされているのかお聞かせください。
   
◎高次秀明経済局長
   まず,先ほど官民協働しての施設のネットワークということを申し上げました。岡山の場合,今岡山コンベンションセンターだけではキャパが少し小さいですから,大型コンベンションの場合は大体2年以上前から予約が入るわけですが,その時点で連携いたしまして,ホテルとあわせてその会場になるような形を今進めております。主催者によりましては,LANケーブルを使って同時会議開催ができるような協力も申し出ております。
 それからもう一つは,やっぱりコンベンションの場合,そのコンベンションの後の懇親会,アフターですが,懇親会というのも非常に大きな交流の場になっております。そういった意味におきまして,岡山に来られた方にいかにまた来ていただくようなことをするかということで,ことしコンベンション見本市というのをOCCで開催いたしましたが,市内のホテルさんに出ていただきまして,岡山の食材を使った本当に印象深いメニューの提案ということも主催者側にする,そういった催しも行っております。ということで,コンベンションの場合,ホテルとの協働というのは欠かせないことでございますので,今後ともその連携強化を進めてまいりたいと思ってます。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございます。
 ちょっと時間的なものもありますので,次の項目に移らせていただきます。
 自転車についてでありますけれども,筒井局長,ありがとうございました。その中で,何点か質問をさせてください。
 コミュニティサイクルの効果での答弁の中で,より長い時間,より多くの場所を回遊する傾向が鮮明にあらわれてきているというふうな答弁をいただいたと思うんですけれども,市内中心部を初め,いわゆる岡山中心部以外の郊外ですよね。例えば,吉備路ロードとか,そういうところがあると思うんですけども,そういった郊外へのにぎわい創出の効果というものは見られた感覚的なものはあるのでしょうか,お聞かせください。
   
◎筒井祐治都市整備局長
   今回のコミュニティサイクルの社会実験につきましては,自転車のポートの配置を町なかということでさせていただきましたので,直接的にコミュニティサイクルを使って吉備路のほうにという動きは基本的にはなかったと考えております。ただ,コミュニティサイクル,いわゆる自転車というのは,車と異なりまして公共交通と非常に親和性が高い交通ですので,結果的にたまには町なかにコミュニティサイクル,車からコミュニティサイクルに転換した人も実際にいましたので,そういう方々の一部には,吉備路のほうに行った方もいらっしゃるかなと思います。いずれにしても,自転車全体で考えていくに当たっては,公共交通も使いながら全体として吉備路も含めて町なかを回っていただくということを今後進めていく必要性は認識をしているし,考えていこうとしているところです。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございます。
 そうしましたら,またちょっと違った観点で,質問の2番目に関連してなんですけれども,駐輪施設の整備についてなんですが,都心部にはやはり,局長も御存じのように利用率の低い駐輪場があります。例えば,表町二丁目の駐輪場がありますけど,これはかなり随分前からの施設でありまして,なおかつ放置禁止区域外の駐輪場ということで,利用率も11.6%と低い状況であるということは御存じだと思います。こういった駐輪場の認知度を高める対策は今までどうしてきたのかを聞きたいのと,それからこれは無料というわけにはいかないのかもしれませんけれども,まずはやはり放置自転車台数を半減していくということも市の施策の中にあるわけですから,新規駐輪場の設置ありきだけではなく,こういった部分の見直しはどのように考えているのか,その2点についてお聞かせください。
   
◎筒井祐治都市整備局長
   まず,既存駐輪場については表町二丁目オランダ通りにある駐輪場などが一番代表でございますが,御指摘のとおり非常に利用率が低いのが実態でございます。これについてはPRといったら変ですが,これまでもできるだけホームページ上でこういうものがありますということを広報するようなことはさせていただいたところですが,利用率がはかばかしくないというのが実態でございます。
 駐輪場というのを考えた場合に,大ざっぱに言えば2つの性格があると思ってます。1つは,大がかりな駐輪場,駅のようなものが一番わかりやすいでしょうか,表町もどちらかというとそれに近いものですけれども,1カ所にまとめてとめていただくというのが1つです。もう一つは,どちらかというとちょっととめたいと,ちょっとの間ちょっととめたいという需要,目的地に非常に近いところに駐輪場を求めているニーズがございます。これに合った駐輪場というのもやっぱり必要だろうということで,歩道上に整備しようと考えてるのはむしろそちらのほうのニーズです。それについては,ある意味景観の邪魔にならんように,歩道上を全部駐輪場で埋めるというよりは,あちこちぽんぽんぽんとスポット的に展開していくことを考えていこうと思っています。一方で,表町にあるような駐輪場については,例えば周辺の従業者の方々に対しては,有効な駐輪施設だと思っておりますし,また一部の短時間の駐輪についても,当然利用していただきたいと思っておりますので,今後そういう短時間のスポット的なものとある程度拠点的なものの連携を図りながら,かつ表町にあるような駐輪場についても,しっかり広報するとともに料金をどうするのか,これについてもしっかり考えていこうというふうに考えております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございます。
 次に,国連ESDの10年最終年会合についての質問に入らせていただきます。
 まず,質問の1番目に関連したことなんですけれども,最終年会合で行われる主な会議内容については,これからユネスコと文科省との話の中で今後発表されると局長答弁の中にもありましたように認識しているわけでありますが,今まで各国で行われてきたユネスコの会議を見ましても,かなり内容的にも深く突っ込んだ内容になってきていると思われます。そういった意味で専門分野となってくるわけですし,今まで以上に各部局の協力体制というのが求められてきます。そういった関連の中で経済局,教育委員会などなどといった関係部局は,具体的にどういった協力体制を考えているのかお聞かせいただけたらなと思うんですけども。
   
◎甲斐充環境局長・ESD最終年会合準備担当局長
   ESD側としてですね,ESD準備担当部門として全庁的に市長直属にさせていただいておりますので,どういうふうに連携を強化していこうとしているのかという私どもが主体的な御質問なのか,それを取り巻く他部局のほうの思いなのか,そこのところをひとつ明らかにしていただければと思います。
 よろしくお願いします。
   
◆二嶋宣人議員
   済みませんでした。的確に質問ができていなかったようですけれども。最後のほうで,教育委員会,経済局など関係部局は具体的にどのような協力体制を考えているのですかということですので,経済局と教育委員会の方々等々にお答えいただけたらと思っております。
   
◎高次秀明経済局長
   まだ具体的にこういった分野という特定はできてないんですが,岡山の場合,農業県でございますし,そういった食と環境とのかかわり方とか,今菜の花プロジェクトでバイオディーゼルに関することとかいろんな形で環境とのかかわり合いってのをやってますが,そういったことも今後協力できることかなと思ってます。
 それからもう一点は,これは具体的に進めていることですが,海外プロモーションの中で観光だけじゃなくて,もう既にESDが今後コンタクトをとろうとしているCLCとか,そういった分野の方々とも今ちょっとルートをつくってまして,海外プロモーションのときにそういったところにも一緒に行って,またそのつながりをつけてくると,そういった海外でのキーパーソンとの橋渡しということもやろうとしております。今後恐らく関係が出てくると思いますのは,うちがやっぱり所管してます企業ですね,市内企業,また海外の進出企業等とのそういった情報を使ってのサポートということは,これは十分考えられると思ってます。
 以上でございます。
   
◎山脇健教育長
   ESDに絡んでの連携についてでございますけれど,当然ユネスコスクール,登録ということだけではなくて,それぞれの学校の中でESDという視点で見ていけば,今現在もいろんな教育というものを展開しているわけでございますので,そういうESDの視点から見ての学校教育の展開についての整理も今進めておるところでございます。
 さらに,その推進だけではなくて,その発信もそれぞれの中でやっていこうと思っているところでございます。
 さらには,高校生を巻き込んだといいますか,そういうフォーラムも今計画をされているようでございますので,それらに向けて,中学生の段階からも含めて今後の教育というものについてESD活動の取り組みの推進をしていきたいというふうに考えております。
   
◆二嶋宣人議員
   もう一点,経済局長済みません。
 ESDの中で会議とか分科会が行われていくと思います。その中で,コンベンションの計画等々はどのように考えているか,もし方向性だけでも決まっているのなら,少し教えていただけたらと思います。
   
◎高次秀明経済局長
   まず,国際会議ということになりますので,当然国際会議のための通訳の対応をせないかんですから,今通訳のブースの常設というのはないんですが,無線での通訳のインフラを今ちょっと整えとります。ということで,ESDに備えまして,今OCCのほうではそのインフラの準備を進めてるところでございます。
 あとコンベンション施設だけに限りませんが,先ほど来,ちょっと御質問にありました駅周辺の案内性につきまして,ももたろう観光センターのサービスが今英語だけでございますが,今後やっぱり中国語あるいは韓国語というところもちょっと検討はしようかなと思ってます。
 それから,ももたろう観光センターそのものの案内性がよくわからないということなんで,これは4カ国表示を使いながら,あそこに行けば何とかいろんなサービスが受けられるよというようなサービスをするための外国語表示,表記も含めて今後検討してまいりたいなと思ってます。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございます。
 最終年会合の開催に当たっては,同県のほかの市町村等々との連携,また閣僚級の会議が行われる名古屋との連携もやはり重要だと考えられますけれども,他県との連携を重要としていく中で,どういった働きかけを今行っているのかお聞かせください。開催に当たって,来年度には香川のほうで瀬戸内国際芸術祭も行われますし,ある意味でESDの趣旨に沿った内容とも思われるんですけれども,そのあたりの見解をお示しください。
   
◎甲斐充環境局長・ESD最終年会合準備担当局長
   他都市との連携についての御質問です。
 まず,切り離せないのが愛知県,名古屋市。同時開催といいますか,同じ1週間の中で分散開催といいますか,オープニングセレモニーを私どもで受けた後,名古屋市のほうで閣僚級会議が開かれるということになっておりまして,今回分散開催というのは初めてだそうです。そのことについては,しっかり連携していかないと,会議そのものがおかしくなるんじゃないかという懸念もありまして,もう既に愛知県,名古屋市のほうとはしっかり協議の場を設けさせていただいて,どのように進めていくかというものをやらせていただいております。
 それから,おもてなしのことになるかと思うんですが,香川県や他市町村を含めての連携になります。これについては,もう少し具体化しないと,どういう絵をかこうかというところまで今話が行っておりません。もうしばらくお時間いただきたいというふうに思います。
 それから,今回の最終年会合は除いて,ESDの活動ということに焦点を当てますと,これはもうそれぞれいろんなところでいろんな活動をやっておられます。岡山市もやっておりまして,その中で例えば北九州市さんとか,環境省がパートナーシップオフィスを設けておられる近畿,中国,四国のそういうところとは同じESDの活動を推進するということで一緒にいろんなことを協議しながらやらせていただいているところでございます。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございました。
 そういった中で,公式ステークホルダーの会議もあわせて歓迎行事として行われるとのことですけれども,私,昨年の11月議会でも質問させていただきました。その中で,一地域・一国おもてなし運動などといったものを検討されていると聞いているんですけれども,そのほか,これ以外で何か検討しているものがあれば,お示しいただけたらと思います。
   
◎甲斐充環境局長・ESD最終年会合準備担当局長
   おもてなし,一地域一国といいますか,一市一地域といいますか,そこのおもてなしの計画ですが,それにつきましてもやはりどのような会議がどの程度行われてどのような方をお呼びして規模はどれぐらいというものをまず想定しないと,そのおもてなしの振り分けもなかなかしにくいということがございまして,これもしばらくペンディングさせていただいて,今後開かれるユネスコのタスクフォース,そこで決まるというふうにお伺いしておりますので,決まり次第,しっかり動いていきたいと考えております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   まだまだこれからということでございますので,申しわけございません。
 じゃあもう一件,そうしましたら,地域で,岡山市独自で行う行事というものは何か計画があるんでしょうか。
   
◎甲斐充環境局長・ESD最終年会合準備担当局長
   おもてなしという観点からの岡山市独自の行事というふうにとらえましたけども,今まさにそのことを練り上げてる最中でございまして,今お絵かきという段階にも行ってない,デッサンというぐらいのつもりでございます。(笑声)済みません。もう少しお待ちいただければ明らかにできるのかなというふうに思っています。ただ,大きな大きな話としましては,例えば岡山地域における資源というものは生かしたいなと。例えば,犬島,そういうものはしっかり見ていただきたいというふうには思っております。
 以上です。
   
◆二嶋宣人議員
   ありがとうございました。そうしましたら,最後の質問にさせていただきます。
 今回,ESDの活動を行っていく中で,ESDウイーク2012にしても,やはりコアな方が動いていらっしゃると思います。これから,それ以外の興味はあるけれども何をしていいかというふうに考えてる方をまず取り込んでいくことが重要だと考えていますが,そういった活動に展開していくために,どういった課題を考えているのかということと,一つ一つウイークでもやっていますけれども,やはりきちんと興味を持ってもらうということで,例えば今ちょうど夏に向けてゴーヤ等々で緑のカーテンをされてる企業も多いんですけども,そういったゴーヤを植えてくださいといったこともESDの活動の一環としてとらえることができると思います。そういった興味はあるけども何をすればいいかわからない方々の取り込みについて,思いというか課題というか,そのあたりをどう取り込んでいくかということについて,最後お聞かせください。
   
◎甲斐充環境局長・ESD最終年会合準備担当局長
   ESDという言葉をまず聞いたことがないという方が非常にたくさんいらっしゃる。ESDって何なのよからやっぱりほぐしていかないとまずいのかなという気はいたします。ただ,そんな特別なことをやっているわけではないんですね。ESDのネタになるというものはごろごろ転がっております。私たちの日常生活の中にたくさんあります。そういうものを一ひねりして考えて学び合いの場にするということがESDというふうに私は理解しておりますので,先ほどの当初の答弁の中に見える化という言葉を2回ほど使わせていただきました。まず,これをやること。多分出してみれば,ESDってこんななんだ,こんなことでいいんだという方はたくさんいらっしゃるのかなと。まず,それに全力を注ぎたい。
 それから,ESDっていうのは,いわゆる座学で勉強するものではありません。やっぱり参加型,実践型の教育でございます。参加しやすいように,導入しやすいように何かそういうアクティブな仕掛けというのは要るんだろうと思います。そういう面では,議員御指摘のとおりだと私は思っています。それを何にするか。新規のものを今からつくり上げるのか,今あるものの中から,いや,これはESDにつながるよというものを広く広く知らしめるようなことをしたほうがいいのか,そこは少し考えさせていただきたいというふうに思っております。
 いずれにしても,ESDの理解を深めて見える化し,たくさん参加していただくということは目標の一つでもありますので,手を抜かずしっかりやらせていただきたいというふうに思っています。
 よろしくお願いいたします。