平成24年 11月定例会 - 12月5日

◆二嶋宣人議員
   皆様おはようございます。自由民主党岡山市議団・無所属の会の二嶋宣人です。
 傍聴席の皆様,おはようございます。本日はお忙しい中,この岡山市議会の議場に足をお運びいただきまして,本当にありがとうございます。
 それでは,早速ですけれども,通告に従いまして今回も私は一問一答方式で質問をさせていただきます。
 1,学校給食費などの校納金について。
 教育県と言われてきた岡山も,近年暴力行為や不登校,そして学力レベルといったものが悪化の一途をたどり,問題・課題点を一つ一つしっかりと分析し対策に取り組んできているものの,残念ながらいい形としてあらわれてきていないのが現状です。
 さて,そういった中,学校給食費の未納,滞納も全国的な問題の一つとして挙げられています。この問題は今に始まったことではなく,これまでも多くの議員の方々が取り上げてきた課題の一つでもあります。岡山市立小・中学校での平成23年度給食費滞納額は1,428万円,滞納者682人,72校,滞納額比率は0.5%です。こういった給食費などの校納金滞納への対応は,実際現場の学級担当の先生などがやらざるを得ない状況となっています。現段階で,本市は給食費などの校納金は市の会計──公会計を介さず,直接業者とのやりとりの中で支払われる私会計であります。本市はことし8月,市学校給食費未納対策検討委員会を設置し,本年度中に対策マニュアルをまとめる方針を示しましたが,他都市では給食費の滞納問題を重く受けとめ,既に給食費の公会計化や学校給食費条例を導入しています。事務量が増加し,授業準備以外の仕事を多く抱えている現場の先生が本来の業務に専念できる環境整備,そして何よりも教育現場の声が直接届く組織づくりにスピード感を持って取り組んでいかなければなりません。
 ここで質問をいたします。
 ア,本市の給食費,教材費,修学旅行費,部活動費などといった校納金の滞納状況,滞納額,滞納額比率,滞納者数は過去3年間でどのように推移していますか。
 イ,校納金滞納の原因についてはどのように分析していますか。
 ウ,校納金滞納問題に対して,今までの本市の改善指導,取り組み対策,また効果,成果についてお聞かせください。
 エ,給食費などの校納金滞納によっての不足金を各学校はどのように補填処理されているのでしょうか。また給食費などの不足が発生した場合,児童・生徒,また業者などにどういった影響があるのでしょうか。
 オ,本市では校納金の監査,また保護者の方への決算報告はどのように実施されているのでしょうか。
 カ,給食費などの校納金を公会計化にしたほうが現場の学級担当の先生の負担軽減はもちろん,管理や責任の所在が明確化されると考えます。今まで本市は学校給食費に関して公金に準ずる厳正な取り扱いをしてきたとのことですが,ではなぜ公会計ではなく私会計でなければならないのかといった理由についてお聞かせください。
 続きまして,2,防災・減災対策について。
 2万人近い死者,行方不明者が出た東日本大震災,また8月末に国が公表した南海トラフ巨大地震による被害想定を受け,本市においてはより具体的な自助・共助・公助のための防災・減災対策をしっかりと示すことが求められています。
 ここで質問をいたします。
 ア,災害時の各種民間団体との協力体制は必要ですが,本市のこれまでの各種民間団体と締結した災害時協力協定の状況についてお聞かせください。
 イ,昨年の9月議会で,私は各種民間団体の災害時活動マニュアル作成要請の進捗状況について質問しましたが,いまだ具体的にマニュアル作成が進んでいるという話は聞きません。その後の進捗状況はどうなっているのでしょうか。
 ウ,住民基本台帳や税務などに関する住民情報を市町村が管理していたサーバーが東日本大震災で被災し,その後の自治体業務に大きな支障を来しました。そういった中,遠隔地にある民間のデータセンターに預ける自治体クラウドが被災地や被災地以外で広まってきています。災害による重要な情報喪失のリスクを考え,本市でもデータセンターの活用に向けて準備を進めてきていると聞いていますが,その進捗状況についてお聞かせください。また,災害が少ない岡山の強みを生かして自治体や企業のデータセンター設置を積極的に誘致してはいかがでしょうか。
 さて,福島第一原発事故の影響で福島県を初めとする被災地の病院,介護施設などでは看護職員の不足が深刻化しています。福島県では8月末現在の看護職の求人倍率は4.41倍と事故前を大きく上回り,避難者の健康調査にも支障を来すおそれが出てきています。本市においては,被災地の復興で何が障害となっているのかを検証すると同時に,問題認識を広げ岡山市の地域防災計画を進める上で看護職の人材確保,育成体制にもしっかりと取り組んでいかなければなりません。
 ここで質問をいたします。
 エ,年々看護職員総数,需要は増加しているものの,看護職員の不足は全国的に見ても慢性的な課題となっています。こういった課題を踏まえた上で,岡山市の医療現場の現状について本市はどういった見解をお持ちでしょうか。また,取り組みがあればお示しください。
 オ,岡山県では就業可能な看護職員を掘り起こし医療機関に紹介できる仕組みとして,各離職者に合った求人情報を提供する取り組みを本年度から開始するとのことですが,こういった県の取り組み計画を受けて,本市における看護職員不足解消のための取り組み計画はあるのでしょうか。
 カ,東日本大震災後,関東圏から岡山へ移住志向が高まっている中,移住希望者の相談内容として多いのが仕事に関することです。移住するに当たって,就職を希望しているかどうか,そして就業希望職種など生活する上での不安,疑問をフォローするためのアンケートを住民転入届の窓口にて実施し,同時に就業希望の方のための本市独自の求職登録システムを導入してはいかがでしょうか。
 続きまして,3,魅力あるまちのにぎわい創出について。
 本市では,2014年秋に世界各国から多くの方が参加されるESDに関するユネスコ世界会議の開催,そして駅南のイオンモールショッピングセンターのオープンなどによって岡山市中心部の人の流れが大きく変わると予想されている中,先般本市が公表した2012年歩行者通行量調査結果では,中心部の歩行者は前回調査した2年前から10万1,128人と大幅に減少しました。強い経済を取り戻すため,活力ある岡山市となるためにも,やはり中心部が元気になっていかなければなりません。待ったなしの経済状況の中,本当にまちの変化が強く求められています。
 ここで質問いたします。
 ア,岡山駅,西川,表町,そして岡山城,後楽園などといった起点をつなぐ岡山中心部のあり方,まちづくり施策について現段階で本市はどのようにお考えでしょうか。
 さて,起点の一つとなる観光地,後楽園は年間約70万人近い観光客が訪れているものの,平均滞在時間は30分程度と伺っています。また,後楽園と比べ岡山城の観光客は年間20万人と大きな差があります。課題はいろいろと考えられますが,ここで質問です。
 イ,本市は隣接する後楽園と岡山城の約50万人もの観光客の差をどのように感じていますか,御所見をお聞かせください。
 ウ,岡山のカルチャーゾーン内でも観光の中心となる岡山城,後楽園の相乗効果を高めるため,本市は岡山城の魅力アップへの具体的なイベントに取り組んでいますが,その成果についてお聞かせください。
 エ,後楽園と岡山城間を結ぶ空間の魅力不足,天守閣に到達するまでの歩きにくい道,天守閣内の魅力づくり,観光バスの駐車場などの変化が求められる課題点について本市はどのように感じ,これらの課題解消のための具体的なプラン,取り組みをどのようにお考えでしょうか。
 オ,西川緑道公園でにぎわい創出の一環として行われている「花・緑ハーモニーフェスタin西川」,そして野外コンサート,ハレノミーノ,満月Barなどといった夜でも若者たちが仕事帰りにふらっと立ち寄り楽しめる定期的なイベントを岡山城で実施してはいかがでしょうか。
 以上をもちまして1回目の質問を終わらせていただきます。
 御答弁のほどよろしくお願いいたします。(拍手)
   
○則武宣弘議長
   当局の答弁を求めます。
   
◎高谷茂男市長
   二嶋議員のデータセンター誘致についての御質問にお答えをいたします。
 東日本大震災を契機として,災害等のリスクに備えた事業継続の重要性や必要性に対する企業の意識は高まりを見せております。また,クラウドコンピューティングやビッグデータ利活用などに代表される新たなITサービスの需要も増加しており,データセンターはこうしたニーズを支える基盤としてますます重要性を増しております。こうした中,本市のすぐれた立地環境が評価され,日立製作所やTOKAIコミュニケーションズ等の企業がリスク分散等を目的に安全性や安定が求められるデータセンターを立地し,あわせて首都圏等との通信インフラの拡充を進められているところでございます。また,東日本大震災で被災された企業やリスク分散を緊急に実施する必要のある企業を支援するため,昨年度本市が実施した東日本大震災被災企業等支援事業を利用して首都圏のIT企業など2社が市内のデータセンターにバックアップ等の目的でサーバーを設置したところでございます。今後とも企業立地ガイド等を活用するとともに,岡山県とも連携して充実した交通アクセスや地震,台風等の自然災害の少なさなど,本市のすぐれた立地環境をあらゆる機会を捉えて積極的に発信し,さらなる誘致に努めてまいりたいと考えております。
   
◎山脇健教育長
   学校給食費等の校納金についての項で,滞納状況とその原因,また滞納への取り組み,各学校でどのように補填処理しているのか,校納金の監査,報告について,公会計ではなく私会計でなければならない理由の6点のお尋ねに一括してお答えをさせていただきます。
 校納金につきましては,平成16年4月に岡山市立学校校納金等取扱の手引を作成いたしまして,適宜見直しを図りながら学校に示し,適正な運用を求めてきておるわけでございます。全体的な状況といたしましては,修学旅行費,部活動費はほぼ徴収できておりますが,学校給食費以外の滞納状況につきましてはつぶさに把握はしておりません。学校給食費につきまして過去3年間の未納額は平成21年度が1,534万円,平成22年度が1,517万円,平成23年度が1,428万円となっておりまして,未納率は各年度とも0.5%でございます。また,未納者の数は平成21年度が769人,平成22年度が701人,平成23年度が682人と毎年少しずつ減少してきております。未納の原因は,保護者としての責任感や規範意識の問題,また経済的な問題というふうに認識しております。未納に対しましては,校納金等取扱の手引をもとに各学校において学校や訪問等による督促,また児童手当からの徴収などの必要な対応を継続して行ってきておりまして,一定の効果はあるのかなというふうには考えております。
 なお,学校給食につきましては未納者の徴収分を含めた年間の総徴収額の中で運営しておりますので,徴収状況による子どもたちや業者等への影響はないものと考えております。
 校納金の監査,保護者への決算報告についてでございますが,学校給食費は学校が徴収し会計を管理する学校徴収金の一つとして位置づけられております。また,PTA役員等から選出された監査委員による監査を受けるとともに,PTA総会で決算報告するなどして保護者の理解を得ておるところでございます。学校給食費が私会計である理由についてでございますが,国は学校長限りの責任で管理してよいとする一方で,市の歳入歳出予算として徴収管理を行ってもよいという極めて弾力的な考えを示しております。公会計によるか私会計によるかは市の裁量に委ねられておりまして,岡山市は全国的に多い私会計としておるわけでございます。しかし,政令指定都市の中では福岡市や横浜市のように公会計による自治体もございます。学校給食費の公会計化につきましては,現在学校給食費未納対策検討委員会において検討しておりますが,システム開発費や人員配置の増加等の財政負担も勘案しながら慎重に検討していく必要があるというふうには考えておるところでございます。
 以上でございます。
   
◎繁定昭男理事
   防災・減災対策についての項で,各種民間団体と締結した災害時協力協定の状況と災害時活動マニュアル作成要請についてのお尋ねでございます。
 災害時における各種民間団体や防災関係機関等との協定は医療救護,ライフライン,緊急放送,通信,避難支援等119の協定となっております。また,各種民間団体の災害時活動マニュアルについては,岡山市医師会及び岡山市内医師会連合会ほか9団体で作成しておりますが,全ての確認には至っておらず,さらに確認作業を進めているところです。今後マニュアル作成の推進を一層図っていくため,年が明けた2月を目途に災害時活動マニュアル作成の説明会を開催してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◎片山伸二理事
   防災・減災対策についての項のうち,本市のデータセンター活用についての御質問にお答えいたします。
 議員御指摘のとおり民間のデータセンターを活用した自治体クラウドは,大震災による情報喪失対策にとどまらず,震災後も情報システムが稼働し,災害からの復興に大きく貢献しており,その有効性が立証されたところでございます。このため,岡山県においても県と本市を含めた県下市町村で検討会を設置して,自治体クラウドの導入に向けた検討を進めているところでございます。その中で,住民基本台帳や税務などにつきましては政令指定都市である本市と他の自治体ではシステムやデータの規模が大きく異なることから,本市では基幹業務システムなどの重要システムについては単独でデータセンターに移行することとしておりまして,平成25年4月からのデータセンター活用に向けて現在調達のための公告をしているところでございます。
 以上でございます。
   
◎岸堅士保健福祉局長
   看護職員の不足を踏まえて市の医療現場の現状についての見解と市の取り組みは,そして県の取り組みを受けて市としての取り組みはとのお尋ねにお答えします。
 医療の高度化,複雑化に伴い看護職員の業務内容は多岐にわたり,より幅広い知識と迅速な対応が医療の現場で求められていますが,岡山県の第7次岡山県看護職員需給見通しの中では平成24年において639名の不足とされており,看護職員の確保と資質の向上は重要な課題であると認識しています。県では,看護職員確保対策事業として離職防止を含めた職員定着対策のさらなる促進や離職者等の再就職の促進等,総合的な看護職員確保対策に取り組んでいます。本市では本年度,旧岡山県立福渡高等学校跡地を教育及び福祉施設の複合施設として活用することとし,公募の結果,平成26年度には看護学校が開校する予定となっています。また,災害発生時の医療救護活動については,看護師を帯同する岡山市医師会と福祉避難所における人的支援については岡山県看護協会と協定を締結しており,災害時には医療関係者の協力を得て看護職員を確保した上で対応してまいりたいと考えております。
 看護師の確保に向けては,現在本市職員2名が看護師の就労促進のために就業協力員として県から委嘱されていますが,今後とも県や関係機関との連携を密にしてまいりたいと考えております。
 以上です。
   
◎高次秀明経済局長
   移住希望者のための本市独自の求職登録システムを導入してはどうかとのお尋ねでございます。
 現在岡山県内のIJUターンの就職を希望される方につきましては県が求職登録の制度を運営しております。11月5日現在で登録を公開されている方は89名で,そのうち本市内での就職希望の方は約4分の3を占めており,この方々は事業所からのリクエスト情報や地域のハローワークの求人情報,IJUターン関係の催し等の情報が提供されております。
 本市では,市内のハローワークの新しい求人情報を各区役所,福祉事務所,ふれあいセンター等の情報コーナーで市民の皆様に提供したり,市のホームページでハローワークの求人サイトの紹介をしております。移住を希望される方は求人情報だけではなく,住まいや教育,福祉など生活上で知りたい情報を総合的に提供するサービスが必要であり,関係部局とそのあり方について研究する中で議員御提案のシステムについても検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◎櫻井理寛政策局長
   3,魅力あるまちのにぎわい創出についてのうち,岡山中心部のあり方とまちづくり施策についての考えに関する御質問にお答えいたします。
 本市の中心市街地を構成する2つの核の一つである岡山駅周辺エリアにおいては,イオンモール等の民間開発計画が進行中であり,今後岡山駅周辺エリアの広域的な集客力がさらに高まっていくことが予想されます。中心市街地のにぎわい創出には,こうした岡山駅周辺における民間開発の集客効果を他のエリアに波及させるとともに,もう一つの核である表町,岡山城,後楽園を中心とした旧城下町エリアにおいてもエリアの持つ特質を生かしたまちづくりを進めることによって魅力を高め,2つの核となるエリア間の回遊性を高めていくことが重要と考えております。
 具体的には,さきの2月定例市議会において基本的な考え方をお示しした都心創生まちづくり構想をできるだけ早期に策定し,歴史,伝統,文化資産を生かしたまちづくりを進めていくとともに,2つの核の中間に位置する西川緑道公園の魅力アップや自転車先進都市の取り組み等,関係部局及び地域住民,民間団体等とも連携を図りながら回遊性の高い都心づくりを進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◎高次秀明経済局長
   岡山城に関する御質問に順次お答えいたします。
 後楽園と岡山城の観光客の差の所感についてのお尋ねでございます。
 岡山城下町形成の歴史と文化を今に伝えます岡山カルチャーゾーン,中でも岡山城,後楽園は岡山の顔であり,観光の核でもあることから,その相乗効果を高めることは重要であり,岡山城の魅力アップ,さらには両施設の一体感の演出に努めているところでございます。しかしながら,議員御指摘のとおり平成23年度の後楽園の入場者数約66万4,000人に対し,岡山城の入場者数約20万1,000人と約46万3,000人の差があるという状況になっております。こうした状況につきましては,バスツアーの団体客が短い時間を有効に利用して後楽園に立ち寄る傾向が見られる一方で,ツアーの行程やバスの駐停車場等の関係から,その方々が岡山城にも立ち寄る状況になっていないことが大きな要因ではないかと考えられます。こうした状況を解消していくために,引き続き岡山城の魅力アップや後楽園との連携に取り組むとともに,出石しろまち工房を拠点に出石地区の魅力創出・発信を行いながら,カルチャーゾーン全体として観光の魅力が高まり,滞在時間の増大につながるよう取り組んでまいりたいと考えております。
 次に,岡山城の魅力アップの取り組みとその成果についてのお尋ねでございます。
 岡山城の魅力アップへの取り組みとして,従来人気の高い着つけ体験を初めとする各種体験や岡山城の特徴を生かしたイベントの充実を図ってきております。岡山城天守閣にことし移転しました備前焼工房では,体験者が入場者の約2.7%と当初予測を上回っており,さらに今年度中にはその一角に古備前の展示コーナーも設ける予定にしております。また,夏から秋にかけて行った甲冑隊との記念撮影では,体験者が入場者の約30%に上る人気を博すなど,体験型施設としてのメニュー充実に取り組んでおります。
 また,イベント展開では後楽園の幻想庭園期間中に烏城灯源郷を開催し,両施設の間を明かりで結ぶなど一体感を演出したり,秋の誘い庭園にあわせて夜間開場するなど後楽園との連携を強めるとともに,岡山城を舞台に岡山城下町物語を春夏秋冬開催し,宇喜多秀家フェスなど他のイベントとの連携も図る一方,名探偵コナンミステリーツアーなど集客力の高いイベントを誘致する等,岡山城への誘客に積極的に取り組んでおります。その成果として,岡山城の入場者数は年々増加傾向にあり,両施設の入場者数の差も平成19年に60万3,000人であったものが5年間で約14万人縮まっていることから,引き続きこうした取り組みを着実に進めてまいりたいと考えております。
 次に,今後の課題点について,それから夜でも楽しめる定期的なイベントの開催についての御質問でございます。
 岡山城と後楽園の相乗効果を一層高めていくため,今後観光バスの駐車場等ハード面の環境整備については引き続き課題であると認識しておりますが,まず議員御指摘の天守閣に到達するまでの歩道の改修や天守閣内の魅力づくりに鋭意取り組んでまいりたいと考えております。また,後楽園と岡山城の間を結ぶ空間や烏城公園等を活用した夜間のイベント開催につきましては,これまで秋のおかやま桃太郎まつり開催時に岡山城中段広場で御当地グルメの出店や岡山の地酒コーナーを設けたり,また上段広場や天守閣内でもアフターコンベンションのレセプションを開催するなど,飲食を伴うイベントの実績もあることから今後市民団体等からこうしたイベント会場としての使用について御相談をいただいた場合には,関係部局との調整を図りながら有効な利活用がなされるよう開催方法等について協議してまいりたいと考えております。
   
◆二嶋宣人議員
   それでは,順次再質問に入らせていただきます。
 まず,給食費の校納金についてであります。
 などなどというふうな形で給食費のことについてお聞かせをいただいたわけであります。未納率においては,人数は減ってきているものの0.5%で横ばいということであります。その中で,文科省が示した平成24年4月のデータも少しお示しをいただいたと思います。どういった原因があるのかは,保護者の責任とか規範意識の問題ということであったわけですけれども,そういった中で平成23年10月に国の制度改正によって,同意があれば児童手当からの徴収も可能になったと。平成23年10月なんで今年度からだと思うんですけれども,その状況で成果があったのかなかったのか,今あったというふうに聞こえたんですが,そのあたり学校現場から聞いている声で,きちっとしたデータがないとは思うんですけれども,教育長の肌感覚でどういった意見が出てきているか,お聞かせいただけたらと思います。
   
◎山脇健教育長
   学校給食費の滞納の問題について,先ほどそれぞれの学校での取り組みによって幾分かの成果はあるのかなというふうに申し上げたわけでございます。私自身も家庭訪問した経験もございますが,そういう中でいろいろな取り組みをいただいてるわけでございます。先ほどの児童手当につきましては,議員も言われたように長期にわたってある程度滞納されている方に対して,こういうやり方もあるんですよとお示しするわけですね。しかしながら,それに同意いただけないとそこからの徴収はできないという状況でございますので,この児童手当からの徴収については件数的にはそう多くございません。通知を出して申し上げてる割には少ない割合になっているのが現状でございます。しかし,やはり今後も児童手当のことについては取り組んでいきたいというふうに考えておるところでございます。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   これからいろいろと努力が必要だということだと思います。そういった中で,先ほどの答弁にありました給食費のことに関してはまず理解をしている,しかしながらドリルとかそういったもろもろの教材費においては,学校任せと言ったら変なんですけれども,やはり学校に一任をしていると,いわゆる教育委員会組織として理解をしていないというのが現状だと私は思っているわけであります。校納金,いわゆる学校徴収金について,そういった意味で何度も先ほどの質問の中で話に触れさせていただきました。やっぱり教育現場,いわゆる先生方々の負担も考えるとこういったことはしっかりと教育委員会が理解し,把握し,点検し,それをしっかりと指導していくことが重要だと思われるんですけれども,そういった改善が見られない原因がやっぱり教育委員会にあるんじゃないのかなと私は思うわけであります。そういった意味で,給食費の未納に関しては児童・生徒,それから業者に対しては特に影響はない,しかしながら未納がある,その辺の矛盾を私は少し言葉の中で感じるんですけども,そのあたりについてどう思いますでしょうか。
   
◎山脇健教育長
   未納があり,そしてその影響が出ていないかということでございますけれど,単年度で考えたときには未納額があるわけですね。結局前年度からの過年度分も含めてその年度の中で総額的に処理しているということになるわけでして,今苦しい展開をしているというのも事実であります。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   単年度でやっている,しかしながら長いスパンでいろいろと調整して埋め合わせをしているという状況だとは思うんですけれども,保護者の方々からすればしっかりと納めている人は納めている,そういった意味で不公平感が生まれてきてはだめだと思います。どうしても払えないという方も確かにいらっしゃると思います。給食費に限らず教材費においても修学旅行費においてもそうだと思うんですが,悪意を持ってやっている人はいないかもしれませんけども,やはりそういった方々に対してはしっかりと指導していく,そしてそこをきちっと教育委員会が把握していく,点検していくということが重要だと私は思います。少し確認ですが,先ほどから教育委員会は給食費に関しては把握していると,しかしながら校納金に関しては全体として一律に理解をしていない,今後そういったことに取り組んでいこう,検討委員会もできていると思いますので,そのあたりについて把握をしていこうといった,取り組みをしていこうといった決意があるのかどうか,そのあたりについて少しお聞かせください。
   
◎山脇健教育長
   学校給食費に限らず,教材費等の未納も確かにございます。給食費については毎月の中で把握ができておるんですけれど,あと補助教材という形で教育委員会に申請がある教材もありますが,その他の申請がないもの,例えばテストプリントのようなものもあるわけですね。これらについては十分な把握ができてないわけであります。当然経済的に厳しい方にはもういろんな他の制度もありますので,それを利用していただくと。そして,問題がある,それぞれ何回やっても払っていただけないものについては先ほど言いました検討委員会で法的措置も含め,どういう形が実効あるものになるのかということも検討していきたいというふうに思っております。
 さらには,御指摘のありました教材費等につきましても,その中でもしっかり把握できるような仕組みも考えていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   結局は教育委員会による校納金の把握等々がきちっとできて指導ができていれば,これ長年で,今に始まったことではないわけですので,やはりそういったことに問題意識を持ってこれからしっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。
 少し話が変わるんですけれども,我々自民党の全国政令指定都市の市議会議員のうち当選時45歳以下の議員でつくっているアーバンユースネット18という会があるわけですけれども,そこの会といたしまして今回の選挙に向けて実は自民党の党本部に対し教育委員会の形骸化が著しい,そういった状況を是正するために,教育委員会制度とか教育委員会の内容等々構築できるシステムにするために教育委員会の必置義務をやっぱり見直していかなくちゃいけないんじゃないかということを提案させていただきました。また,今回の総選挙でも自民党の重点施策として,教育委員会制度の抜本的改革をしていくということもうたわさせていただきました。そういった意味でも,この給食費に限らず,今いじめに関してもそうですけれども,やはり教育委員会の形骸化がうたわれているわけです。ここは若干それるかもしれませんけども,教育長に教育委員会の形骸化がうたわれている,そういった原因等々について少し所見をお聞かせいただけたらなと思うんですけれども。
   
○則武宣弘議長
   二嶋議員は,先ほどの質問について趣旨が明確にわかるよう質問を変えてください。
   
◆二嶋宣人議員
   お待たせいたしました。先ほどの教育長の答弁の中で,教育委員会の中で給食費等々の把握はしっかりとできている,しかしながら教材費といったその他もろもろのことに関しては把握ができていない。そういった意味ではやはり教育委員会は形だけのものになっているんじゃないのかということで形骸化になっているんじゃないですか,そのことについて所見をお聞かせくださいという意味ですので,お答えください。
   
◎山脇健教育長
   教材費等を含めてしっかりした把握ができてないのは確かでございます。しかし,給食費の滞納金を含めてどういう取り組み方ができるのか,法的措置はどういう形が可能なのかということにつきましても教育委員同士で協議もしてまいりました。その上で,今回の検討委員会という形もでき上がっているわけでございますので,教育委員会としてもしっかりそのあたりは論議をし,そして方向性も持ちながら審議を進めていきたいというふうには考えておるところでございます。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   よろしくお願いいたします。そういった意味でも先ほども話が出ました,国の制度で平成23年10月に児童手当からの給食費等々の徴収が可能になったわけです。しかしながら,同意がなければ徴収できないといった状況ですので,そういった意味では今後義務化をするなり,はたまた今回の検討委員会でいろいろ話は出るかもしれません。教育委員会の中に人的なもの,それからお金的なものもかかってくるかもしれませんけども,徴収課みたいなのを設けていくべき時期に来ているのかもしれません。そういった意味でも検討委員会の中でしっかりと話をしていただいて,長年の案件ですので,そのあたりよろしくお願いをいたします。
 続いて,次の質問に移らせていただきます。
 防災・減災対策の件ですけれども,その中の最後のカの項で,いわゆる求職登録システムを導入してはいかがですかといった質問をさせていただきました。これは県のIJUターン求職登録制度で11月5日の段階で89名登録されており,本市への求職希望者はその中の4分の3を占めていると。なぜこういった質問をさせていただいたかといいますと,今まで震災以後この議会でもいろいろと話が出ました,被災地を含め関東圏を含め,移住志向がある方々で岡山への移住を希望している方がいらっしゃる,そのシステムづくりをしっかりと縦の部分を通すべきではないのかといった意味であります。結局定住にしても雇用にしても,形がしっかりと目に見えてきていないということを含めた上での質問なんですよね。そういった意味で,今後どうやっていくのかということを聞いたので,これ経済局か政策局がどっちになるんかわからないんですけども,お聞かせください。
   
◎櫻井理寛政策局長
   移住,定住について形が見えていないということでございますが,移住,定住につきましては東日本大震災の影響もありまして岡山は安全で気候が温暖で非常に都市機能が充実しているというようなことから注目が高まっているということもございます。そういった中で,これまでも全庁的に関係の審議監会議等も活用して検討し,例えば県が主催する東京での移住・定住相談会に初めて岡山市も参加し,またその相談件数もその中で若干伸びているというようなこともございます。今後とも関係の部局等と連携しながら,より目に見えるような形でできるように努力してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
   
◆二嶋宣人議員
   局長,そのあたり具体的にどうしてあげることが移住者の方々,希望者の方々にとっていいのかということを,具体的にこうやってやっていくんですよということをしっかりと示さない限り難しいと思います。以前,震災以後に,我が会派の福島議員からも話が出ました。東京事務所で移住希望者の方々のための相談窓口を設けたらどうですかと。それも話によるとまだ進んでいないような状況ですので,そういったことを具体的にしっかりと進めていただきたい。これは要望にとどめさせていただきます。
 そして,3番目の魅力あるまちのにぎわい創出についてですけれども,高次局長いろいろとありがとうございました。岡山城も,後楽園もいろいろと連携をとっていっている,しかしながら駐車場等々の問題がある,しかしその駐車場問題が全然形になっていないということでそういった結果が出ているということは長年の案件ですので,そのあたりはしっかりとしていっていただきたい。後楽園は県の所有,そして岡山城は市が管理運営をしているわけですので,そのあたりが長年進んでいないのであれば,やっぱりいろんな意味で民間の力,そして第三者的な立場でそのプロデュースをしていくところが必要だと思いますけども,そのあたりについてどういった御所見をお持ちでしょうか,お聞かせください。
   
◎高次秀明経済局長
   岡山城と後楽園は岡山市の一番顔ですから,これをしっかり前面に出すことが観光を進める上で一番大事なポイントだと思っています。結果的に後楽園は岡山県管理,それから岡山城は市管理ということで,ここをどう有機的につなぐかというのはずっと課題になっております。それで,現状行政レベルでは観光サイドで非常に密接な連携をとってやっております。それぞれの管理をするセクションが県も市も違うわけですが,そこの内部調査も含めて観光担当同士でその辺の調整をして催し物をやっているような現状でございます。議員おっしゃったように,さらにこれを強めていく動きの中に,やっぱり民間の方々の役割というのが大きいかと思います。今,後楽園を魅力的に使う会というのもございまして,民間の方がその委嘱を受けて提言をやっております。その方とも今いろいろ接触しまして,答弁で申し上げたんですけども,出石のしろまち工房の活用方法とか,あるいはお城の活用方法とか,そういった共通の場で御意見が言える方々にそういう役割になっていただくことも今考えております。ということで,いずれにしても市民の力,民間の力で,この2つの施設をうまく有機的につなぐことは非常に大事だと思いますので,そういった動きを我々もしっかりと取り組んでまいりたいと思います。