いじめ、不登校、暴力行為、学力など、子ども達を取り巻く環境には課題が山積です。
教育の原点は、やはり「人づくり」です。心豊かな子ども達の育成のため、歴史、倫理、哲学、道徳、コミュニケーション力など、「人間力」を高める教育の充実が必要です。そして、子ども達が授業に集中できる環境整備を図ります。
依然として教員の長時間勤務が続いています。教員の処遇改善、働き方改革、教育現場の声が直接届く組織づくりの強化を推進します。また、通学路の安全対策の強化、公立夜間中学の充実を目指します。
米の消費量低下等により、米価は下落し、米農家は厳しい状況に直面しています。作付け補助、農業の担い手確保など、儲かる農業、魅力ある農業支援の強化、食料自給率の向上、六次産業化等の経営支援を図ります。
地方創生を図る上で、企業誘致等による農地の有効活用は、岡山市の発展にとって重要なポイントです。しかし、国営土地改良事業の受益地や農地法等の規制により土地の有効活用が難しいという現状があります。岡山市の新しいカタチをつくるためにも農地にかかっている厳しい規制を緩和する制度の創出は必要です。
商店街など、中心市街地の賑わいなくして、まちの発展はありません。行政と商店街が協働し、商店街に注目を集めるイベントの開催、若者や女性による新たな出店を誘導する環境づくり(タウンマネージャーの常勤、補助金の見直し等)、回遊性向上のための岡山駅東口にペデストリアンデッキ設置、路面電車の環状化を図ります。
周辺地域の賑わい維持も不可欠です。岡山市が率先して、市街化調整区域の土地を整備し、企業誘致に力を入れていく支援、空き家の有効活用など、産業や農業の視点から地域の活性化を図る施策と人口減少対策を調和させるための取組に力を注ぎます。
首都直下型地震のリスク分散のため、岡山への首都機能移転の誘致活動を推進し、都市格を高めます。
超高齢社会に突入し、医療や介護などの社会保障関係経費の急増が懸念される中、在宅医療・介護への対策強化は重要です。特に、周辺地域では個人医院や診療所の訪問診療や往診の人手不足、後継者の課題等が顕在化しています。
安心して在宅医療・介護ができる環境づくり、きめ細かいサービス提供のための医療・介護分野の連携と地域医療システムの充実、健康寿命の延伸、フレイル予防(早期介護予防)対策を推進します。
増加傾向にある発達障がい児・者は、周囲から見ても分かりにくく、成人後に初めて気付くケースもあります。
障がいの特性への正しい理解と、乳幼児期から成人期までのライフステージに応じた切れ目ない個別支援として、障がい児保育拠点園の拡充、就労移行におけるジョブコーチ(職場適応援助者)支援、障がいの特性に応じたグループホーム等の施設整備、放課後等デイサービスの充実、利用者ニーズに沿った情報発信の強化を図ります。
地方における民間バスの運行本数が激減するなど、公共交通の衰退は著しい状況です。岡山市では、約20万人が交通機関にアクセスしにくい地域に住んでいます。
今後高齢化が加速し、自家用車から公共交通に頼らざるを得ない高齢者等が増えると見込まれる中、生活の足の確保は必要です。高齢者や児童・生徒などの交通手段(生活交通)の利便性向上、道路ネットワークの整備、桃太郎線LRT化の実現を目指します。
近年、全国各地で災害が頻発化、激甚化しています。いつ起こるかわからない災害への備えは不可欠です。単位町内会の自主防災組織率の向上、個別避難計画の作成など、地域防災対策の強化は必要です。
ごみの分別や収集、防災、防犯など、行政の役務と言える部分を多く担っている町内会における役員の担い手不足は深刻な問題です。町内会活動を担う人材育成の強化を図ります。
その他、ごみ袋の変動相場制の導入、移住・定住の促進、女性の活躍応援を推進します。